病んでるきれいな男が落ちてきて
天使みたいに脊骨は折れゆがんで居た
くすりゆびでひっそりなぞってみたら
ある一点でぼこんと沈んでうでから溶けた
奇しくもよぢれる
罰せられたほねがあなたの未練ににてる
うつくしいみ限り
あなたもまた 呪われて然るべきだよ
膨れたみみたぶと潰れたくびでお別れするね
毒になれないあなたはかわいいよ
青い瞬きに暴かれる
やわらかい泥濘でしんでる
春のしっぽがちぎれる
星ぼしがみえないあなたはさみしいね
わたし乳白色じゃない
わたし浴室のたいる齧る
煙たいのにしねないのかなしいね
あなたはにどめの幽霊
ひねられるめまい
もうなにも飾りたてないで
あざやかに引っ掻いたりしないで
わたしの懺悔はあせばむ恥じらいを滲ませて
ゆがんだままの蜘蛛のあしをねじる
花たくさん撒いてしねるつもりなの
ぼやかされた奇妙な踊り
甘みを裂いて花を齧ればしねるの
絞められても萎めないふたりなのに
わたしたち
おびやかされた謎なぞで心中するの
ね
ま夜なかの穢し合いっこ
呪われるためのねんねちゃん
しよ?