春めいてがらすを割った
発光するしらないひと
プラム色がめくれるひび
とうめいの脊骨がぎろぎろ魘されてる
泳がないままで幼い
つるされたびせいぶつ
ねこのても齧ったことない
砂糖づけの昆虫のとんがったところ
噛めないまぼろし
ねこみたいな奥歯してるでしょ
花には云わないで
まい週末 えいえんにしんでいましょうね
だって甘くないから
"スウィート・アンド・ローダウン”
ちょっとした泳ぎ上手なヒステリ
たとえば呪いのかたちをかえて
極彩色にひたい
あなたがすいたみどりのうみ
春にミは裂ける
よれた惑星のわるぐち
神秘的だからしんでほしい
ふたりもつれる癖がある
さみしい呪いにねむる
瞼に花のあと
ゆるめた眼球が煙たい
もうすこしの惑いも尽きる
あやしく焦げてね
あなたはなまめかしい飾りもの
りりしくてあまいのこわい
檻がほしい
そうしてみみ齧ったの
火をつけたのに
あなたが春の溶けた浴室からにどと浮きあがってこない
だからえいえんにこうしている
浮腫んだみえない手脚で
裂けそうな膨れた瞼で
えいえんにこうしている