黒子のバスケ | ナノ

偶然という名の必然

「ねー、真ちゃん」
「その呼び方はやめるのだよ」

休日、強豪の秀徳高校バスケットボール部にも休みはあるわけで。
昨日練習試合だったからゆっくりしようってことで、
今日は真ちゃんこと緑間真太郎の家でデートです。

「真太郎」
「なんだ」
「好き」
「…っ!?」

突然の告白に読んでいた本をぱさりと落とす真太郎。
耳を赤くしているあたり、何時まで経っても慣れてくれない。

「…とっ、突然そういう事を言うなといつも言っているだろう!」
「ストレートに愛情表現して何が悪いのよ」

私にとってはこれが普通なので、なんにもおかしいなんて思わないんだけど
真太郎からすると心臓に悪いみたい。

「それにっ…私は真太郎とちゅーだってエッチだってしたい…っ」
「ばっ、馬鹿を言うな!」
「馬鹿じゃないもん」

まっすぐ、思ってることを言ってしまう性格のためこういうことを秘める、とか出来ません。
だってしたいものはしたい、しょうが無いじゃない。
なんて事を思っていたらひょいっとお姫様抱っこでベットの上に寝かされる。

「…っえ?」
「したい、のだろう?だったらしてやる」

直後に降ってくるキスの雨。
耳、喉、唇、胸、腰、触れるだけの時もあれば紅い華が咲くことも。
真太郎はいつ、このスイッチが入るのか…。

「…っ、ふっ…」
「コレだろう?お前が望んでいたものは」

そういうと真太郎は着けていたメガネを外し、
左手に巻いているテーピングを外しながら。



「お前が誘ったのだからな、手加減はしないのだよ」


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