黒子のバスケ | ナノ

予想の斜め上

「どうしよう…」
すごろくで罰ゲームのマスにあたってしまった私、クラスの10人に"I Love you"と言わないといけないなんて…。どうしよう…。

ふと他の班ですごろくをしていた赤司くんと目が合う。左右で目の色が違う赤司くんは私の大事な彼氏さんで、すごく大好き…です。
そんな赤司くんに手招きをされる。

「…罰ゲーム?」
「うん、10人に"I Love you"っていうやつ…」
そういった時、赤司くんは少し拗ねたような顔をした。

「名前、僕以外にそんな事いうつもり?」
「だって罰ゲームだし…」
「授業の罰ゲームでそんなに神経質になることはないよ。僕以外にそんな事言うなんて許さないよ」
少し切ない顔で赤司くんが言う。
私だって言いたくないけど、班のみんなが…。

「名前、僕の言うことは?」
「…絶対…」
「そう。10人に言わなくても僕1人に10回言えばいいだろう?」
綺麗な笑顔を向けられると…逆らえない。

「ほら、僕に聞かせて?名前」
他の人に聞かれたくないので恐る恐る赤司くんの耳元に口を寄せる。
小さな声で"I Love you"と囁けば、赤司くんは頬を赤くして幸せそうに笑っていた。

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