黒子のバスケ | ナノ

目が覚めたら

*年齢操作
*社会人日向×高校生彼女


(ー23時になりました。)
ボリューム控えめで流しているTVからそんな声が聞こえる。
仕事に出かけた日向はまだ帰ってこない。
「…ん…眠い…」
明日は休みだから夜更かししても平気、だが連日の疲れが眠気となり名前を襲う。

「…ちょっとだけ…」
少しだけ寝るつもりで名前はクッションを抱きしめ目を閉じた。



その30分後、仕事を終えた日向が帰ってきた。スーツのジャケットを脱ぎネクタイを緩める。
ふとリビングに目をやれば、ソファですやすやと寝息を立てている名前がいた。

「制服のままかよ…ったく、おい。風邪引くぞ」
「…っん、じゅんぺ…い?」
「なんでここで寝てんだよ、先に寝てろってメールしただろーが」
確かに一時間ほど前、そんな内容のメールが届いていたことを名前は思い出した。
気づかなかった訳ではない、一度言うとおりにしようかとも思った、だが。

「いやだよ、せっかく週末一緒にいられるのに……だって先に寝ちゃったらその分順平と一緒にいられない…」
眠そうな目をこすり、ぷくーっと頬を膨らませる名前。
そんな名前を見た日向は呆れたようにこう言った。

「このダァホ、なーに言ってんだよ。お前が先に寝たって後から潜り込むからいいんだよ。一緒にいれないとか言ってんじゃねーよ」
ぺちん、と軽いデコピンが飛ぶ。
びっくりして額を抑える名前を見て日向はにやりと笑うと、軽々しく名前を持ち上げる。

「っえ、ちょっ、順平!?!?」
「一緒に居たいんだろ?」
「居たいけど…!待っ…」
「待たない、つか待てねぇ」
そう言うとぼふっとベッドに名前を下ろすと慣れた手つきで押し倒しリボンを外していく。
真っ赤に染まっていく名前と目が合えばにやりと笑って小さな声で言い放った。


「今日は寝かさねーかんな」

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