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!もしも主人公が真由成り代わり主だったら
!容姿は本編と変わらず。性格のみ真由に近い



▼紫原と同年代、保護者ポジションだったら

「あれ室ちんじゃん」
「・・・・・・(ペコリ)」
「アツシ、珍しいなこんな所で会うなんて。
・・・・・・あれ、この子は」
「あー葵ちんの事?」
「葵ちゃん?で合ってる?」
「・・・・・・」

こくり、と無言で首肯する寡黙な美少女に氷室は戸惑いの色を見せた。
滅多に見ないタイプに氷室は視線で紫原に助けを求めた。

「・・・・・・葵ちん、オレよりちょー面倒臭がりなんだよねー。だから極端に無口だし」
「め、面倒臭がり・・・」
「うん。メールとか単語だけだし、最悪返事が空メールな時もあるよ」
「・・・・・・へ、へえ・・・・・・」
「運が良かったら葵ちんの声が聞こえるけど・・・室ちん頑張ったら葵ちんとの好感度パロメーターが上がってイベントが発生する筈だし気長に過ごせば?」
「好感度パロメーター!?」

ぎょっとした目で紫原に振り返る氷室の姿に葵は眉一つ動かさない。
まるで人形みたいだ、と氷室は一人戦慄したのだが紫原と葵がそれを知る由は無かった。



▼コミュニケーション方法

「・・・こ、こんにちは?」
「・・・」
「葵ちんに話しかけたらちゃんと答えてくれると思うよ?・・・多分」
「(多分なんだ・・・)・・・葵、ちゃん?」
「・・・、」
「はい『こんにちはー』」
「っっアツシが答えるのか!?」
「え、そんな面倒な事するわけないじゃん。
今のは何となくやってみただけだしー」
「―――っっ!!お前は本当に・・・!」


「・・・・・・氷室先輩。面倒臭がった私が悪いので、どうか責めないであげて下さい」


ピタリ。

鈴の音を転がしたかのような声。
突如響いた声に氷室は葵に目を向ける。
其処にはしんしんと降り積もる雪のような深い色を映した少女の姿が。

「・・・・・・」
「え、」

感情の起伏が見えない、寡黙な少女にこの時氷室の心が揺れ動いた。

次回、筆談編!

20141204