虹色理想郷 | ナノ

!高校編@
!目高原作20巻第169箱ネタ


「はーいそれじゃあとっぷりと日も暮れたところで!
よい子のみんな!お勉強の時間だよー!
陰険院さんの!これでるきるき言彦くん対策うう!!」(陰険っ)

「・・・・・・」

キセキの目の前にいるのは白髪のウィッグを被り、右手に日本刀を持っている少女。
嘗て、安心院つゆりが声高らかに放った言葉を丸々使った贄波生煮にキセキ一同(但し一人除く)は沈黙した。
そして恐る恐る水色の人外を視線だけ動かした、その瞬間。


「―――・・・」


見なかった事にした。


「・・・ふ、」

不知火半纏が微笑した事に一同は更に戦慄した。
死者―――それも彼が心底愛した彼女を冒涜するような行為に微笑!?

いやいやそんな馬鹿なありえな、


ゴッ


「・・・次こんな真似をしたら今度こそ殺るぞ贄波生煮」

ごごごごごご・・・と不穏な空気を凄まじい勢いで放出する半纏に本気だ、と悟る者と此処に赤司がいなくて良かったと思う者の二つに分かれた事を半纏は知らない。

陰険院さんの「死にたての〜」の所はちょっと其処に直れと半分以上本気で思いました。そう思ったのは私だけではない筈だ。



!時間軸:帝光中
!200,000hit企画17続編?

「・・・それで?
球磨川君、君の気は済んだかい?」
「『・・・安心院さん』」

ぱたた、と血が滴り落ちるもつゆりは全く気にした様子は無く、寧ろ致命傷とも言える顔の皮を剥がされたのにも関わらずあっけらかんとしている様は何処からどう見ても異様だった。

徐に立ち上がる身体、ゆっくりと掌で覆われた顔。

「『・・・』『あはは!』
『やっぱり安心院さんはあれ位で死ぬ訳無いよね!』」
「・・・・・・」


手のひら孵しハンドレッド・ガントレット』、因果を逆流させるスキル。

「・・・はい、御終い。
手のひら孵しハンドレッド・ガントレット』・・・君に顔を剥がされたという事実を、逆流なかった事にした。
さて、"彼等"を呼び出し、僕を一度殺して―――満足かい?
球磨川君?」
「『・・・』『そうだね』
『満たされる事は、無いなぁ』
『逆に枯れるばかりだよ』
『何が足りないのかな?』
『君なら分かるかな安心院さん?』」
「当事者で無い僕に分かる筈が無いだろ?」
「『えー?』
『だって安心院さんは全知全能、森羅万象なんでしょ?』
『なら僕の考え位分かると思うんだけど・・・』」
「なら余計に教えられないな。
そういうのは自分で知らないといけないよ球磨川君」
「『・・・そっか』『じゃあ、』」
「・・・、」
「『安心院さん安心院さん』『僕一つ考えたんだ』」
「・・・君の考えは大抵碌な事じゃねーと思うんだが、ふむ。
まぁ聞いてあげよう」
「『僕がその答えに辿り着くまで、』『安心院さんには大人しくして欲しいと思うんだ』」
「大人しく、だって?」
「『そう!』
『具体的に言うと僕の過負荷マイナスを受けて欲しい』」
「・・・いきなり何を言い出すのかと思えば、球磨川君。
君の言う事は相変わらずよく分からな、」

ひゅう、と再生されて間もない彼女の顔に影が落ちる。
それと同時に"何か"が身体に突き刺さり、身体中の力が失われていく感覚につゆりは此処で初めて動揺の色を見せた。

「っな、」
「『油断した?安心院さん』
『これが僕の過負荷マイナス―――』」

脚本作りブックメーカー』、施術者と同じレベルに引き下げる過負荷マイナス

この後、諸々の経緯で彼女―――安心院つゆりは完全に封印される事になる。
勿論、この時既に行動を共にしていた彼女の影武者、不知火半纏も一緒に。
その事実を知るのは当事者である本人達のみ。

封印が解けるのはそれから約一年と三ヶ月後の事である。

安心院さん封印事件の会話を妄想した結果、こうなりました。
もしかしたら箱庭辞典に記載されるかもしれませんが、まあその時はその時でまた考えます←何




!高校編@
!目高原作後継者編

悪平等ノットイコール、安心院つゆり!
女同士胸襟を開いて、胸を割って話そう!!』(凜ッ)
『・・・・・・・・・・・・いやごめん、僕はそんな風には開かないけどね?
僕の胸は割る程無いしさ・・・』



「・・・といった事があった訳だが、どう思う征十郎君?」
「・・・僕に何を答えて欲しいんだ」
「いやいや別に。
ただ健全な男子高校生がいるんだから聞いておこうと思ってね」
「だから何をだ」
「だから、男というヤツは皆胸が大きい方が良いのかと思ってね」
「・・・・・・、つゆり」
「何だい征十郎君?」
「何を考えているのかと思っていたらそんな事か。
僕の答えは決まっている、"くだらない"、だ」
「おいおい、健全な男子高校生の台詞とは思えないな。
青峰君に聞いたところで答えなんて分かりきってるし、他のキセキも曖昧にぼかされて終わりだろうしねぇ」
「・・・其処まで予想しているなら聞く必要があるのか?」
「いやいや、これはただの知的好奇心というヤツだよ征十郎君?」

何気無い日常においての『虹色』主人公と赤司の会話は久々のような気がします。
原作のめだかの台詞にツッコミを入れた安心院さんのシーンを此処で書けて良かった・・・。


20130702(Diary再録/20130421〜20130623)