恋に恋して | ナノ

!キセキとの初邂逅シリーズ@緑間ver
!片想い(?)


「・・・初めまして?」
「何故疑問系なのだよ」
「(『なのだよ』!?
え、この語尾についてはスルーすべき?それとも突っ込むべきなのか・・・!?)
・・・否、何となく?
えーと・・・折原散葉です、宜しく」
「・・・ふん、緑間真太郎だ」

眼鏡を直す男―――緑間をまじまじと見る散葉。
彼女の思う事はただ一つ。


大きい。
静雄さんよりも大きい、だと・・・!
否、黄瀬君よりも大きいんじゃないだろうか。
ていうかホントに高校生?



散葉は半ば茫然とした思考で緑間を見ていると面白くなさそうな表情を浮かべた黄瀬が割り込んできた。


「散葉っち、何緑間っちに見惚れるんスか!?」
「・・・見惚れるって君何言ってるの?」
「っ黄瀬、変な事を言うな!」(パカーン)
「痛ってェー!」


緑間の容赦の無い一撃に黄瀬は頭を抱えた。
一方散葉も別の意味で頭を抱えたくなった。


「・・・えーと緑間君、だっけ?
君もバスケ部なんだよね、そして黄瀬君と同じ『キセキの世代』の一人」
「そうなのだよ」
「・・・じゃあもう一つ聞いて良いかな・・・その手に持っている風船は・・・」
「この風船は今日のラッキーアイテムなのだよ」
「・・・・・・・・・・・・らっきーあいてむ?」


思いもよらない発言だった為、発音が変になってしまったのは見逃して欲しい。

真顔で言われた言葉に散葉はいよいよ狼狽した。
どう反応すれば・・・!?


「緑間っちはおは朝信者なんスよ」
「・・・・・・おは朝?」
「で、そのラッキーアイテムを毎日身に付けてるって訳っス!」
「・・・・・・毎日?」
「毎日」(コクリ)

『・・・・・・・・・・・・・・・』

「・・・・・・何なのだよその何か言いたそうな目は」
『・・・・・・否、別に・・・・・・』
「何か言いたい事があるならはっきり言え!!」



+おまけ+


(ていうか全然気付かなかったけど、声が静雄さんに似ているような・・・。
・・・気の所為?)
「散葉っち?どうかしたんスか?」
(ラッキーアイテムがバーテン服だったら着るのかな、・・・うわ何ソレ大分見てみたい!
何たって緑の髪の静雄さんが見れるのだから!)
「散葉っち!?
ちょ緑間っち、一体何したんスか!?」
「オレは何もしていないのだよ!!」

『恋々』初の小話ですがキセキ邂逅シリーズを此処にて立ち上げました!
トップバッターが何故か緑間。そしておまけに中の人ネタ(笑
はてさて次は誰にしよう。
・・・リクが来たらその順でupしようかな。

20121215(20140410再録)