巡ッテ廻ッテ乙女ト青 | ナノ
!時間軸:幼少期

「真斗の誕生日って十二月だっけ」
「・・・何だいきなり」
「否、何となく思い出しただけ」
「そういう灰音はどうなんだ?」
「・・・・・・・・・・・・さぁ?」
「おい」
「知らないものは知らないわ。・・・だけど、」
「?」
「・・・・・・この身体が生まれた日は知らないけれど、"草薙灰音"が生まれた日は分かる」
「!」
「"私"が生まれたのは十二月二十四日。
・・・父さん曰く、私は父さん宛のクリスマスプレゼントだったらしいわ」
「・・・そ、そうか」


シリアスになると見せかけて最後はこういうオチ(笑
因みに主人公の誕生日も他のキャラクターと同様一日限定拍手を投下した方が良いでしょうか?



「お前そんな無防備だといつか襲われるぞ」
「来栖の言う通りだ、灰音はもっと警戒心を持て」
「・・・いきなり何よ二人とも」
「草薙、お前自分の容姿に対して自覚があんのか?」
「珍しいと言う自覚はあるけど」
「灰音、来栖が言いたいのはそういう意味ではなく、」
「他にどんな意味があるのよ。
というより襲われても返り討ちにするから問題無い」
((・・・確かに))
「・・・否だから・・・うんまぁぶっちゃけるとお前その内食われるぞ」
「・・・・・・・・・」
「・・・来栖そう言っても多分灰音の場合、」
「は?」
「人間って食べれるの?
焼いたら異臭を放つし感染症にも気を付けないといけないのに、それでも食べるの?
その前に私の肉は絶対に不味いと言い切れる自信があるんだけど」←真顔
『・・・・・・・・・・・・・・・』

予想の斜め上を軽く超えた発言に沈黙した来栖少年と聖川少年の図。

ネットで検索したら感染症等々が出てきたので『乙女』で書いてみた。
恋愛知識皆無と言う王道主人公ですが少し違うのがこの主人公。



「ねえ草薙聞きたい事があるんだ!」
「・・・何」
「マサの虫嫌いの理由って知ってる?」
「・・・・・・虫?」
「だって草薙、マサの幼馴染でしょ?
だから知ってると思ったんだけど・・・」
「・・・・・・」

(考え込む仕草をして数秒後)

「・・・・・・・・・ぁ、」
「やっぱり知ってるんだ!?」
「ある話を子供の時にしたらそれ以来、虫に遭遇したら過剰反応をするようになったわね」
「どんな話?ねー教えてよー!」
「・・・・・・巨大ゴ●ブリの話」
「・・・・・・・・・・・・え?」
「体長約2m位で肉食。
殺そうとしたら鳴き声をあげることで仲間を呼ぶという最悪の集団。
奴等には女王がいて其の女王から生まれると言われているわ。
そして女王を殺さない限り奴等はどんどん、」
「も、もう良いです」
「・・・・・・・・・そう?」
(・・・・・・に、肉食!?人食べるの!?
ていうか怖すぎる!)

真斗の虫嫌いの原因が主人公だったらというお話。
因みに私がgntm6巻を初めて読んだ時悲鳴をあげました。



!テスト勉強中

「よし次の問題だ。
童話『金太郎』のモデルとなった人物の名前は?」
「・・・坂田ぎ、・・・金時」
「・・・・・・、正解だ。
では次は幕末〜明治初期に活躍した政治家で長州藩出身。
『維新の三傑』の一人は?」
「桂こた、・・・小五郎」
「・・・否、其処は木戸孝允だろう。
まぁ同一人物だから良しとするが・・・。
次は元土佐藩士、幕末の討幕運動で活躍した志士の一人。
外郭遊撃隊の海援隊を作り上げた人物は?」
「坂本た、・・・龍馬」
「(さっきから微妙にミスしかけている・・・?)
正解だ。では奇兵隊を率い、幕末期長州藩を倒幕の方向に決定付けたのは―――」
「・・・・・・(バキィッ)」
「!?(ビクリ)」

真斗が灰音の手元を見ると、見るも無残な姿になったシャープペンシルが。
真っ二つに割れたソレを見て真斗は青褪めた。

「・・・・・・・・・高杉晋す、・・・晋作」
「・・・・・・しんすけ?」
「・・・・・・は?(ギロリ)」
「!」
「私の前でその名前を出さないで頂戴」
「・・・・・・」

ビシバシと殺気と敵意を出す灰音に萎縮してしまう真斗の図。

・・・・・・多分前世で色々あったんだろうね、きっと。
主人公にとって彼の名前は地雷なんだよ、というお話。



!両想い?

「灰音、何度も言っているが此処で寝るな」
「・・・此処が一番居心地が良いのだから仕方無い」←in縁側
「襲われても文句は言えんぞ」
「そんな物好きは居ないと思うけど」
(・・・・・・此処に居るとは思ってもいないんだろうな)
「・・・・・・?真斗?」
「・・・灰音」
「・・・何、って、ゎ、」

ぐいっ

「んっ、」
「・・・・・・は、」
「な、まさ、・・・っ」
「ふっ・・・灰音っ・・・」
「ぅ、ん」

言っても聞かないなら身をもって体験させるまで。
この後、主人公に怒られるけど赤面しているからあまり真斗には効果が無いだろうな。

20141125