真夜中に皿を洗うと、いやに音が響く。白い壁に跳ね返った水音が増幅して天井に波紋をつくる。部屋は水槽になり、私はいつか、スポンジの泡に溺れている。まとわりつく感覚、二人で深夜の学校に忍び込み、制服のまま飛び込んだあの日のプールだ。




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