どれだけ繕ってもほつれる衣装。破れたままで舞台に押し出される。誰かになって踊り歌う人たち。当たるはずのない照明が私を照らし出す。足は夢の中を歩くように縺れ、指は溺れた者のように空を掻く。熱を帯びた視線によって衣装は剥ぎ取られる。裸のままでも踊り続けよう、見よ、これが私の衣装だ。




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