午後三時の目黒
濡れたアスファルトが鏡のように
ぼくの顔を映し出す
左側だけ 暗い表情
雨の植物園
見上げると 緑のシャワー
葉の上に光る雫は
街のネオンよりきれい
熟れかけたトマトのような月を見る
ぼくの体の内(なか)に籠もる熱
植物の吐く息みたいに
蒸発して宇宙の塵になる
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