今日の気分は最高に良かった。何故なら、朝あたしにラブレターが届いたのだ!…嘘吐きましたごめんなさい。あたしに届いたのはラブレターなんかじゃなくて憎きマルフォイからの手紙。もう一個嘘ついてしまってごめんなさい。今の気分は最悪でした。


「むき―――っ!なによアイツちょっと純血だからって威張っちゃって死ね!」
「…それは僕の事を言ってるんじゃないだろうな」
「アンタの事に決まってんで、どひゃあ!」


絶対誰も居ないと踏んでいた図書室にはまさかのマルフォイ君がいらっしゃった。さっきのでかい独り言は聞こえていたようで顔面に不機嫌という文字を貼り付けたような、そんな雰囲気だ。

「勿論だと思うけど、僕からの手紙は読んだんだろうね」
「…読んだけど」
「それじゃあ僕が言いたいことは解ってるだろ」
「勿論よ。あたしの言語能力なめんなよ純血アホバカイタチ」
「…ふん、たかが知れるな!」


バァン、と机に叩きつけた羊皮紙。
そこにズラズラと書かれていたのは先日魔法薬学の授業で出された課題である。もちろん、私が書いたものでは無くマルフォイのものだ。何故それを私が持っているか
…簡単に言えば間違えちまったのだ!


「手荒に扱うなよ。明日提出なんだぞ」
「そんなの知ったこっちゃ……え、明日?これ明日提出なの?」
「…まさかお前知らなかったのか?」
「バ、バッキャロー知ってたし!もう知り過ぎてヤバいというほどに知ってましたけど何か!」

言いつつも冷や汗が止まらない如何しよう。羊皮紙2メートルとか言ってなかったっけか…?まだあたし3ミリとて書いてないんですけどォ!…だ、大丈夫今から一文字5センチサイズで書けば何とか…


「一週間、僕の奴隷」
「…は?」
「その条件飲んでくれたら課題手伝ってあげてもいい」

うっわあああ…コイツなんちゅーあくどいやり方すんの!だけどハー子ちゃんは絶対見せてくれないものなー。もう、ここは神頼みだ!

「3日!」
「6日」
「…4日!」
「5日」
「…よ、4日と半分!!お願いしますドラコ様っ」
「まあ仕方ないな」
「うっし。契約成立」

ドラコはにんまりと笑みを浮かべながら、わたしの耳元で囁いた


「明日から4日と12時間。君は僕のものだからな」

108時間の生贄タイム
明日からとか、聞いてないんですけど
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