◆36◇
今日は気分的にこうパフェ的なものが食べたい!そう思い立ちキッチンへ向かったのがついさっきの話。丁度良くバナナが在ったのでチョコバナナパフェを作ることにした。バナナってエロいよね。とか決してそんな事は考えていない。考えていたとしても、このあとそれを切り刻むわけだから、去勢どころの話じゃないよネ。って、もう自分で自分が何言ってるのか分かんない。
「その煩悩を一球入魂!そいやァアア!!」
剥いたバナナの皮をゴミ箱に投げつける。ビシャ、ボト。ナイス・ノーコン…まあいいや後で入れようっと。生クリームをかき混ぜて、コーンフレークやらバニラアイスやらを準備。チョコクリームはどこに置いたっけなあ
「あ?ンだてめェ…何作って」
「んが!キッドさんそこバナナ」
ズルッ、ゴン、ガシャァン!!
キッドさんは私がほん投げたバナナの皮に見事に滑って、壁に頭を強打し、ついでに脇のゴミ箱もひっくり返してぶっ倒れた。
つかの間の沈黙。
流石のあたしもこの後キッドさんの怒濤の怒りを身に浴びる覚悟を決めた。
「…あの、キ、キッドさん」
むくり、起き上がったキッドさんの一言。
「…誰だ、てめェ」
記憶喪失
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