ララランド


ララランド見た感想
正直最高でした。私はミュージカルに明るくないので、本格的にミュージカルを見たいと思っている方には物足りなさもあるようですが、全然。始めの明るい曲も楽しかったですし、途中途中もわくわくしました。

物語の序盤はどんな映画なのか全く分からないような演出なのですが、ストーリーが進むにつれ序盤の意味が分かってきます。あとあと、あっそういうことだったのかって分かって楽しかったです。

ミアやセブの心理状況に共感できないとおっしゃる方も多くいるようですが、私はそこまで深く共感できなくても楽しめると思います。セブの、ジャズをやりたいけれど実際にお金を稼ぐためには現実的に考えなければいけない辛さとか、ミアの女優を目指す道のりでの心の傷つきとか色々考えさせられることはたくさんありました。でも、個人的にこの映画の魅力は、ミアとセブが二人で築いてきたものだと思います。春に出会い、互いに惹かれあい、たくさんの思い出をつくり、支え合い、ぶつかり合う。セブがミアの家まで来てオーディションの説得をするシーンは心にじわっときました。自分が無理だと諦めても、自分で頑張ってきたものを自分以上に認めて諦めないでいてくれる人がいることがどれほど素晴らしいことか。セブがミアとの日常の会話を覚えていて図書館前を探し回っていたのかと思うと愛を感じます。ミアをオーディションに受けさせた後の会話がまた切ないです。

5年後、ミアがセブの演奏を聴いて出会った頃やその後を思い巡らすシーンは、「あの時こうしていれば違っていたのかもしれない」という後悔や想像がたくさんたくさん詰まっていて涙が止まりませんでした。それでも、店を出るときに目を合わせて微笑む二人がとても強く、美しく、切なかった。

「あの時こうしていれば、違っていたのかもしれない」という後悔はあれど、二人のそれまで築いてきた時間があって、思い出があって、衝突があって、結果的に二人とも夢を叶えることが出来たのだと思うと、このエンディングも素敵だなと思います。
人によっていろんな意見があるとは思いますが、私的にはすごく素敵な映画でした。

2017/03/09/19:58


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