/色染むる 大正パロ。生まれ変わり設定です 愚かだと思わないのか 否、思いません 憎しみに堪え孤独を恐れてお前を彼岸へ連れて行くような男を、愚かだと思わないのは可笑しな話だ ならば共に三途を渡ればよろしいでしょう、貴殿を一度たりとも愚かしいと思った事はござらぬ ただ ただ? 嬉しいのです、某も同じ事を考えておりました故 これが本当に愚かであったならば、貴殿と同罪にござる それでも構わない、貴殿と共に死ねるのなら 「あの時は本当に驚いた」 「…ああ」 「まさか、年まで一緒だとは思いませんでした」 学生らしき男と、その隣に病人服を纏った少女がベッドに座っている。 「本当に、良いのですか」 「何度も言わせるな」 「………」 「これで"お相子"だ」 幸村は俯いたまま毛布を握り締める。布団の上に染みがポツリと出来た。 「三成殿、やはり貴殿は生きて下さい」 「今更何を言う」 「今の貴殿は誰からも必要とされておりまする。こんな病に冒された、独り身の女と」 「お前が何と言おうと」 「私はお前の居る世界で生きて居たい」 「………」 「連れて行け、お前が望むなら彼岸に留まっても別に構いやしない」 彼女の頬が林檎のように赤く染まった。迎える事の無い未来に絶望していた瞳が、今だけは希望に満ちていた。そして心の中でこう願った。"ゆるして下さい。この人を連れていきます"と。 /ごはんはおかず! +元親 ご飯の話 緑が覆い茂る五月の頃。 近い内に来る戦に向け、大阪城内では訓練に励む兵士達の声が響いた。高台から監視していた三成の肩を、男らしい大きな手が強く叩いた。新たに同盟を組んだ西海を統べる鬼、長曽我部元親である。 「いい塩梅が揃ってるもんだなぁ」 「当たり前だ。太閤が育てた兵達だぞ」 「力を蓄えるのは良いが、程々にな。あいつ等も人間だからな」 三成は無愛想に顔を背ける。あの武田のじゃじゃ馬娘といい、この男といい何故そうまで心配される謂れがあるのだろうか。 「そろそろ昼時だな…」 元親がそう呟いた時、さっきまで槍や刀を握っていた兵士達が一斉に同じ方向へ顔を向けた。その先には袖を襷がけした女中達が風呂敷を提げて此方へと歩いて来る。 何故かその中には見慣れた赤備えの装束の姿もあった。 「皆々様方!昼餉の時間ですぞ!」 幸村の明るい溌剌とした声を引き金に、男達は武器を捨てわあっと威勢良くそちらへと走って行く。それを目にした三成が咎めようと口を開ける前に、元親が彼の首へと腕を回し身動きが取れないよう固定する。 「何のつもりだ!」 「可愛い娘の好意を踏みにじる程、アンタも野暮じゃないだろう。さ、俺達も降りて昼餉としゃれ込もうぜ」 「いらん!」 元親がその言葉に聞く耳を持つ事はなく、三成は強引に女中達の元へと運ばれていった。 中でも一際大きな握り飯を渡され、三成の顔に青筋が生える。 「…何だ是は」 「何って握り飯です。真田様がこしらえた分です」 しれっとした顔で女中が答えた。 「いらんと言っているのに」 「"あの方はまだお若いから、しっかり食べて貰わないと"って真田様が仰せでしたよ。"食べなければ泣く"とも言っておられましたが」 「折角アイツが作ったのに、わやにすんのかよ?」 元親が困ったように言う。 「…ハァ」 女中が言った事の後者はおそらく嘘だろうが、冗談を通さないこの男はあっさりと騙されてくれたらしい。久方ぶりに主君が食べ物を口に入れる姿を見て、皆ほっとした様に喜んでいた。 /I wanna be your dog. R18 「あっ、待って下され」 行灯の灯火を頼りに迷っていた手が、三成の肩を掴む。 久し振りに体を重ねようという時に制止の声を上げられて、彼はやや不機嫌そうに眉を顰めた。 「…何だ」 「月役が巡って来ているので、今日は」 「…そういう事か」 三成は仕方が無いといった様に、幸村の体が冷えない様羽織をかけさせると、そのまま褥へ横になった。幸村は申し訳無いといった顔で、視線を左右に巡らせる。余談だが、俗にいう"お預け"を食らった三成は何処となく寂しそうな雰囲気を見せる時がある。無論、性に対しては淡白な方だ。その気になるのが珍しい位といって良い程の男だが、久し振りの愛瀬だというのに彼をこのまま寝かせるのも可哀相だと、幸村は思い切って口を開いた。 「三成殿」 「?」 「やはり貴殿のご意向に添えぬまま、眠るのは無理です」 「だが、」 「下は使えませぬが…それでも宜しいならば、」 夜着の衿を寛がせると、豊満な谷間が嫌でも視界に入ってくる。幸村を気遣って眠りにつく筈だった三成の理性が、ぷつりと途切れた。 「はむぅ…ふ、うん、ん……」 幸村の約束通りに従い、三成は露わになった彼女の乳房を掴みながら淡い唇を貪る。じっくりと堪能した後、開放された幸村は新しい酸素を得る為に荒い呼吸を繰り返した。 次に先程から主張していた乳房の頂を口に含まれ、幸村は堪えられず甘い声を上げる。それから下乳をしゃぶる様に舐め、唾液で滑った先端を指で摘まれる。彼女は上半身の愛撫に身悶えつつも、下半身に疼きを感じていた。 「三成殿…、」 「何だ」 「あ…、あつ、い」 「奇遇だな」 三成は纏っていた夜着を全て脱ぎ捨てると、幸村の着物も脱がせ下帯だけの姿にさせた。向かい合わせるように抱きすくめ、再び幸村の咥内を犯した。 「ん…ン……」 汗でしっとりと濡れた幸村の胸が、三成の胸板で潰れる。 それでも腕はしっかりと三成の首に回されていて、無性に愛しく感じた三成は腕の力を強め密着させる。息継ぎすら許さない程に舌を絡め、角度を変えながら深い接吻を続けた。 途端幸村の体が震え、足の力が抜けていく。 「……幸村?」 「恥ずかしゅうございます……接吻だけで、イってしまいした」幸村の股は丁度三成の大腿の上で、下帯越しに"ヌチュリ"と嫌らしい音を立てる。今頃、幸村の股座は大洪水を起こしているだろう。 幸村は屈み込むように体勢を崩し、三成の竿を下帯から取り出す。細身の身体とは裏腹に立派なそれを、自らの乳房で挟み込んだ。 「ッ……、何処で覚えた」 「部下のくのいちから教わり申した。手淫よりも気持ち良いだとか」 そう言って幸村は亀頭を口に含み、乳房を動かし愛撫した。あまりの快感に三成はくぐもった呻き声を上げる。 「ん、ふむぅ、うん、うん」 鈴口をチロチロと舌先で押し込むように舐め、茎全体を柔らかな肌で包み込む。三成の気持ち良さそうな表情に幸村は嬉しく思い、溢れてくる先走りの液をじゅるると啜った。 達しかけた三成が「もういい」と幸村を離し、今度は彼女が押し倒される番になった。 「な、何をなさるので?」 「挿れるつもりは無い、安心しろ」 「ですが不潔にございます」 「煩い、その気にさせた貴様に責がある」 三成は聞かぬ素振りで、幸村の下帯を取り払う。そこに陰茎を押し当てると、女唇の形に沿って上下に擦り付け始めた。 「え?…ぁあっ、あっ、はん、やだ、それぇっ」 幸村は髪を振り乱して歓喜の声を上げる。 三成の陰茎が花弁を滑り突起を掠める度、癖になる様な刺激が彼女の体を巡った。何度も擦り合わせる内に、先走りと愛液が混ざり合い幸村の蕾を濡らしていく。 「っはぁ、も、だめ、また、またイっちゃ…!」 幸村は体を反らして、二度目の絶頂を迎えた。 「くっ、ぅ……!」 三成の声と共に、溜まっていた精液が幸村の股間にかかる。三成は脱力して幸村の体に覆い被さった。 「気持ち良うございましたか?三成殿」 「あぁ」 「それは良うございましたな。貴殿のお役に立てて光栄です」 そう言って幸村は脱ぎ捨てていた夜着に手を伸ばそうとする。が、三成にその腕を掴まれる。 「どうなされたので?」 「………下の穴では、だめか」 「またですか」 もどる/とっぷ |