わがまま凶王R18







三成は仰向けになり、適度に筋肉の張った幸村の柔らかな太腿を引き寄せる。


先刻まで酒を飲みながら話を交えていた二人だったが、酔いが回り一区切りしようと提案した幸村を三成が引き止め――今に至った訳だ。

限界まで張り詰めた悪質と言っても良い程の剛直が幸村の未通の入口をぬめらせている。
散々抵抗したのだろう、幸村の寝着はぐしゃぐしゃに乱れ腰に巻いた帯だけでつなぎ止めている状態だった。やはり一軍の将としての矜持がそうさせたのかも知れないが、如何ともし難い力の差と、三成の瞳に見つめられては逆らえよう筈がなかった。元々三成は酒を口にはしないし酔いつぶれるような経験もなく、幸村もそれを知っていた。だがこの様な事態に直面するとは、果たして二人は想像出来たのだろうか。


一方の三成は此処まで抵抗されるのは想定外だったらしい。今まで成り行きで何人かの女に性交渉をした事はあったが、未通女だろうが皆恥じらいつつも了承してくれていたからだ。確かに三成程の美貌ともあれば合点はいくが、今回だけは例外のようだった。


「お願いにござる……この様なお戯れ、お止め下さいませ」
「今更止められるか。貴様も存外惨い事を口にするな」

幸村は唸るように声を上げ、涙をぐっと堪える。客観視すれば一方的な意見でしかない。

耐えきれなかった幸村の目尻から涙が零れる。女が泣き顔を見せると大抵の男は焦るだろう。しかし三成には全く効果が無く、腰を抱える腕が更に強まるばかりだった。

「面倒な女だ。豊臣の下で死ぬと誓ったのは、嘘だったのか」
「……いいえ…あっ…」
先走りの滑る感触に、幸村はますます言葉を無くす。

「何とか言え」
苛々とした三成が声を低くし問い詰める。


「き、貴殿は…」
「あ?」
「…酔っておりまする」

幸村は羞恥にうち震え、しどろもどろに答える。その時には淡く色付いた割れ目に亀頭がつるりと入り込み、幸村は悲痛に顔を歪ませる。

「私は酔ってなどいない」
「後生にございます…どうか、どうか正気に戻って下され」
「黙れ」


「貴様は誰にもやらぬ。私に全てを捧げろ…何も残すな」
三成は幸村の体に力が無くなったのを見計らい腰を穿つ。立派なそれは、容易く処女膜を突き破り侵入を許した。

「ぎっ……い…っ」
苦痛を感じながら頬は紅潮し、幸村はやがて自己嫌悪に駆られた。未曽有ながら、一瞬でも快いと思えた己が恥ずかしかった。

「死ぬ事は許さん…貴様は私の下で朽ちるのだ」
三成は恍惚の表情で赤色に滲む敷布を見つめていた。一拍置いて後、幸村にとって地獄のような律動が始まった。







先程の出来事がまるで嘘のように静まり返った部屋で、三成はふと眠りから覚めた。かなり深い眠りについていた事に我ながら珍しいとは思い寝返りをうつと、すぐ側で幸村が裸の背を向けて眠っていた。

驚いたのはそれだけではなく。体の節々には噛み痕があり鬱血している。散々引っ張られた赤茶の髪は乱れ、背中には手で引っ掻いた様な傷が蚯蚓腫れを起こしていた。

覚えの無い三成は当然の如くぞっとした。




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