※学パロ
騒がしい教室の片隅、異常な行動をしている二人がいる。
あの二人がいちゃついているのはいつもの事なので、周りは気にも止めていない。
それを良いことにこの馬鹿達は、あろう事か教室で、他にも人が大勢いるというのに行為に及んでいるのだ。
椅子の上の馬鹿、もといカイリの膝に座り、机に上半身を伏せて快感に耐えている様子のリフティ。
ちなみに大変な事になっているだろう下部分は、本来寒いからといった理由で持って来ていた筈のブランケットで上手い事隠している。
後ろの席でこんな事をされれば、流石の俺も耐えられない。
スルーするのが最適だろうが、流石に我慢出来なくて声をかけた。
「お前ら何やってんだ」
冷ややかな目線を向ければ、カイリがこちらを向いてほくそ笑んだ。
「ナニやってんの」
「…こんな人がいる教室でか?」
「お仕置きだからね」
「…っんぁ」
ぐちゃりという水音が聞こえて、リフティが身体を震わせ、押し殺した矯正を漏らした。
「っ…、お前なぁ」
「仕方無いじゃん、ラッセル。リフティが悪いんだから」
何が仕方無いんだ、前の席の俺はお構いなしか。
「コイツね、私の写真、勝手に裏で売買してたの」
自分の彼女が他の奴らのおかずになるのに荷担してたんだよね、と、黒い笑みを浮かべるカイリ。
「い゛っ、ぁ…カイリ 許し、」
「許さなーい。あ、そだ、リフティもラッセルにおかずにして貰おっか」
え…?
思わず後退りするが、満面の笑顔でこちらを向くカイリに、逃げ出す勇気は消え失せた。
「ほら、リフティ、顔上げなよ」
その冷たい声色に、リフティの肩が怯えるようにビクリと跳ねる。
それでも、顔だけは見られたくないらしく、上げようとしない。
うん、俺も友人の快感を堪える顔を見るのは嫌だけどな!
「なーに、リフティ、無理矢理頭上げられたいの?それで不審に思ったたくさんのクラスメイトに恥ずかしい顔見られておかずにされたいんだ、わー、流石リフティ変態だね!」
まくし立てるように言うカイリに、リフティがついに嗚咽を零し始めた。
悪いのは奴だが、なんか可哀想になってきた…。
観念したらしく、ゆっくりと、リフティの頭が上がり始める。
「っ、」
涙と涎でぐちゃぐちゃになった顔が、酷く扇情的で、思わず目を見張った。
その瞬間。
「っひ、ぁあ…ふっ、く」
布の下でカイリが何かしたらしく、切なそうに歪むそのリフティの表情。
俺のソレはもう限界だった。
「何処行くの?」
立ち去ろうとした瞬間、綺麗な方の手で、腕を捕えられ、動けなくなる。
…分かってる癖に。
「…トイレだよ」
睨みつければ、今度は、カイリの顔が楽しそうに歪んだ。
これ、なんていじめ
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