胸の中がほわほわしている。熱くなる時もある。それで私は自分が恋に落ちている事に気付くのだ。

学校に登校して机に座り、まず私が考える事は朝のホームルームテストの範囲でもなく、明後日に行われる席替えのくじの行方でもなくて、服部先生の事を考える。

初めてしたキスの事を思い出すと体のどこかが疼く。初めて抱きしめられた事を思い出すと目頭に涙が溜まる。これは私が先生の事を好きだという大きな理由になると思う。

だからこそ私は先生の真意が気になるのだ。先生の発言全てが頭のやわらかい所に突き刺さる。良い意味でも、悪い意味でも、それは私に大きな勘違いをさせてならない。

先生が好き、その一言は口に出すと嘘のようで、嫌だ。

つぎ