「おい、反比例男」

「何でい貧尿」

「貧尿って何かな?何か嫌だから糖尿のままでお願い」

「糞尿、何でさあ」

「隣の教室にいるぞ、あの子。それぐらい行けよ将来ハゲ王子」

いざ行くとなると少し緊張してくる。普通に考えたら何ヶ月も前のことを覚えてるとは思えないし、何より今更感がありありだ。でも、行くしかない。やるときはやる。俺はやる。

「おい」

「はい?」

目の前で対峙した彼女はカロリーメイトを食べている。よりにもよってチーズ味。鼻にきやがる。

「お前、12月の時のこと覚えてやすか」

「沖田君、今何月だと思ってるの」

意外にも彼女は俺の名前を覚えていた。俺は知らないというのに。何かちょっと腹が立つぜ。

「覚えてないんですかい?」

「だから今何月だと、」

「殺すまでだぜい」

「ええ!」

「ちょっと沖田君、戻ってこよおねえ」

銀八に首根っこ掴まれ、Z組に連れ戻された。

「沖田君、君何してるの?」

「会話」

「何で殺すとかいうの?おかしいでしょ?」

「しくった」

多分、先は長いようで短い?


「つづく、続く」



BGM by
Heart of the sunrise/YES


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