昼間の集中する暑さに誰かが吐き捨てたガムがコンクリートの上で溶けだしていた。

「そんなことあるんだな」

「それで、何で私を呼び出したんですか」

「腹減ったから」

「私帰りますよ」

反対を向く根岸の足を引っかけて、ぐらいついたのをきっかけに腕を掴んだ。

「冗談だ」




つぎ