「今日は掃除をする」

「どうした高杉」

「とにかく掃除をする」

「毎朝やってんだろうがよ?」

「毎日菓子カスだらけにしてんだろうがよ?」

今日も大体始業時間ぎりぎりに出勤した。職員室の出勤簿に丸をつけようとすると銀八の所には既に丸がしてあった。そのふにゃふにゃの丸を見て俺は気づいた。

「てめえをのさばらして良い事なんて一つもねえって事をな!」

「ねえちょっとその回想シーン意味分かんないんだけど、やめてくれる?」

「黙れ。とっとと掃除機をかけろ」

「高杉は何すんの」

「一昨日提出し忘れた日誌を書く」

「一昨日から出してないの?」

「まあな」

「あら、そう…」



つぎ