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ユギは俺の頭を撫でながら「お嬢様のことですが…」とポツリポツリと語り始めた。




「お嬢様の姉君も同じ様に…いや、むしろ姉君の方が重度の病気?なんですかね?そんな感じなんですよ。
決して、治らない訳じゃないんですけどね」
「治るのか!?」
「治る確率がとんでもなく低いだけです」

どのくらいかと言いますとー0.00...と数えはじめたので、0が5個続いた辺りで止めておいた。




「奇跡でも起きない限り無理じゃねーか…」
「奇跡は起こすものですよ。お嬢様も」
多分君の為なら奇跡くらいいくらでも起こせると思いますけどね。
ユギは俺の頭から手を離し笑った。



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