6 外は少し肌寒くて、キョウヤはメイに上着を着せ、ユギは俺たち二人にホットココアを作ってきた。 「月見ながらホットココアって、ねぇ?」 なんてメイが困ったように笑うのを見て、なんだか安心した。 チラッと時計を見ると午後10時27分。 「何か予定があったなら、そっちを優先してくれてよかったのに」 時計を見た俺を目敏く見つけてメイは拗ねたようにそう言った。 「あんまり遅いとメイみたいなお子様は寝ないといけないからなー」 「あー!そうは言うけどねグリーン!私は君よりおねーさんなんだからね!?」 もー!と頬を膨らますメイ。膨らんだ頬を潰してやれば、変な顔になった。 |