2 小さく呟いた言葉をしっかりと聞き取って「嘘だぁ!」と喚くジムの人間たちを放って俺は時計の針が正午になったのを確認してすぐに外に走り出た。 「ピジョット!」 向かうのはあの蒼の家‐‐。 「メイ!」 「あ、グリーン」 いらっしゃいなんだよーと言いながらギュッと抱きついてくる。 抱き締めかえしてやれば嬉しそうに「うにうに」と鳴いた。 「今日はいつもより早いんだよ!」 「あー…うん。まぁ、色々あって、な…」 ハッキリしない口調にメイはハテナマークを頭に出しながら、しかし何も聞かなかった。 俺はメイのその優しさに感謝の意を込めて頭を撫でてやったのだった。 |