毎日本当に寒くて参るね!
制服だからあんまり厚着が出来ないけれど、冬場はタイツの着用が許されてるのが救いかな。
お天気のお姉さん曰く、今朝は今季一番の冷え込みらしいので我慢の限界を超えてタイツを引っ張り出すことにした。早くからタイツ使っちゃうともっと寒くなったら耐えられないからね!
タイツを探すのに時間がかかったので早足で万能坂を上ると少し汗をかいていた。よかったセーフだ。教室の中はしっかりと暖房が効いていて少し暑いぐらい。
マフラーと手袋を外して上着を脱いで椅子の背に引っ掛けて席に座る。
ふう、一限の準備しなきゃ、と思ったらにわかに教室が騒がしくなった。調度朝練が終わって戻ってきたらしい。


「あっ、名前おはよーう!」
「おはよう苗字」
「おーっす」
「ういーす」
「おはよう、光良、極見、毒島、潮」


サッカー部もぞろぞろと戻ってきている。隣のクラスの極見は数学の教科書を潮に借りに来たみたいだけど。潮がきったないロッカーを漁ってるのをみていたら光良が大きく短く息をのんだ。


「どした」
「クロタイ!」


クロタイ?なんじゃそりゃ。毒島と極見と一緒になって首をかしげる。光良といえばたいそう興奮した様子。


「クロタイ!黒タイツ!名前が!黒タイツッ!」
「ああ、タイツのことか。そういえば苗字がタイツってめずらしいな」
「ぎりぎりまで耐えてないと寒死んじゃう」
「なるほど。女の子は冷えるもんなあ」


別に私のタイツなんかに興味を持たない毒島とやっと教科書を借りられてダッシュで教室に戻る極見とは違って光良は涎を垂らしそうになるほど興奮してる。


「さ、触ってもいいデスカ」
「え?」


さっと足元に跪くとそっと私の足を持ち上げてさわさわと撫でる。いいなんて言ってないのに!ヒィ!ぞわぞわする!


「名前のあしいいよォ!やっぱり黒タイツは最高だなあああ。あああえろいよおおお!こんな卑猥なのおかしいよおお!!あ、もちろん名前だからいいのであって誰にでもってんじゃないんだよ!名前のあしやわらかくっておれのと全然違う!ちょーきもちー!あはァすりすりするよ!するよ!ふァぁあああ」
「お、おい…」


ほ、頬擦りされてる。足に、光良のほっぺ熱い。


「あははははは!名前のあし気持ちよすぎる!はあっ…ちょ、ちょっと舐めたい舐めさ!ツッ――」


光良の頭に潮の踵が食い込む。光良の股間に毒島の踵が抉り込む。


「大丈夫か」
「う、うしおおおおおぶすじまあああ」
「よーしよしよし、今日はもう再起不能だ安心しろ」


もう二度とタイツなんてはくもんか!




120116朔弥
極見くんいいよね!ってのが書きたかった
挨拶とかちゃんとしそうで



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