今日はクリスマス。両親は朝からデート。ということは一日一人ですか。クリスマスなのに!いいよいいよ。普通の休日を過ごしてやる。とりあえずもう一回寝よう。
ベッドにもぐりこんだ瞬間、見計らったかのように玄関の呼び鈴が鳴った。
あーあーどうしようかなあ。居留守しちゃってもいいんだけどなあ。
考えている間にもぴんぽん連打でとてもうるさい。
…ご近所迷惑!
ばっと飛び起きて玄関に向かう。


「はーいはい!いますいます!どちらさまっ!」


クリスマスを意識したのか赤と緑のリボンを頭に乗せた夜桜がいた。
寒いからかほっぺが真っ赤になってる。
あれ?今日も部活なんじゃなかったっけ。

「メリークリスマァス!」
「あ、うん。メリークリスマス。えっと…どうしたの?」
「名前におれをクリスマスプレゼント!しにきたの」
「え?何を?」
「だーかーらー、おれを!今日一日おれを自由に使ってくださーい」


わあ、プレゼントはわ・た・し!を実行される日が来るとは思わなかったや。
へえ自由に使っていいんだ。何してもらおうかな。
でも、とりあえずは家の中に上がってもらう。


「今日部活なんじゃないの?」
「そんなのさぼったよ。おれイベントごとは大事にする派だから!」
「うそだ」
「えへへぇ」


夜桜は上着を脱いでヒーターの前に体育座りで陣取り、あったかいって顔を緩ませる。座る横をぺししぺしと叩くので、私も隣に体育座り。温かいよりむしろ熱い風が当たる。


「なんかしてほしーことない?」
「うーん、おなかすいた」
「へえ。そういえばせーやっていうんだよね?」
「えっスルー?」
「せーやってなにするの?その通り名前と性なる夜を過ごせばいいの?」
「あ、あの夜桜さん近い近い」
「夜まで待てない場合はどうするの?いいよねもーいいよね!」


獣を家に上げてしまったことを後悔するのは遅すぎた。
がばっと夜桜が覆いかぶさってくる。


「あは!めりーくりすまあす!」






忘れかけてた…
メリークリスマス!何回も言うよ!メリークリスマス!



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