■夏の淡い誘惑A

チューペットを食べる遙に欲情するなんて…

ーどうかしてる…ー

真琴の胸で湧き上がる自己嫌悪…

けど…

そう感じてしまったら、もう後に退くのは難しい。
若さ煮えたぎる高校生男子というのは、そういうものなのだ。

「ハル…」

「ん…?なに?」

「…いや…何でも…ない…」

真琴は言葉を詰まらせる。

「…?…何…?言えよ…」

「…ハルが…絶対怒ること…考えてた…」

「…何だよそれ…。でも、真琴が言うなら…
そうなんだろうな…」


…最悪だ…

今更言い出せる雰囲気ではなくなってしまった。

遙にどこまで見透かされているのか、悟られたのか?

真琴は遙から顔を逸らし、うつむいたまま、なんとかその場をやり過ごすことに全神経を向けていた。

が、気持ちは落ち着けることができても、一度昂ぶってしまった身体はなかなか元には戻らない。

真琴の若さみなぎる中心は、ドクドクを通り越し、ズキズキとした痛みに近くなっていた。

限界を感じ、真琴がトイレ…と言って部屋を出ようと足早に部屋を出ようとした時、遙が真琴を呼び止めた。

「…真琴…待てよ。いいから…」

遙はそう言って、部屋を出ようよする真琴を後ろから抱きしめた。

ー…いいからって、何が…??
…ハルは俺の気持ち、どこまでわかってるの…?ー

真琴はかろうじて繋ぎ留めていた理性が、プツリと切れるのを感じていた。

後ろから回された遙の腕を掴むと、真琴はくるりと身体を半回転させ、今度は遙を強くぎゅっと抱きしめた。つられて遙も真琴の背中に腕を回す。

そして、キス…

真琴は珍しく余裕のない様子で、遙の口を強引に開かせて、差し入れた舌と舌を絡ませる。

ちゅくちゅくと、舌を絡める音の合間にささやかれる恋人たちの言葉。

「ハル…大好き…」

そう言うと、真琴は遙の頭をくしゃっと撫で、耳元で囁いた。

「…ハル……しよ……」

「…うん…」

やっと素直に自分たちの思いを言葉にできた真琴と遙…。

押しの弱い者と、言葉数少ない者が寄り添うが故の、じれったさがもどかしい…。

真琴は自分の勢いを保ったままの熱い塊を、服越しに遙にグリグリと押し付けた。

遙は真琴の様子が服越しでも充分に伝わってくるのが恥ずかしくって、顔を赤らめ身をよじる。

ー早く、もっと…ー

二人はもつれあ合うように部屋にあるベッドへと倒れ込むと、再び唇を深く重ねあった。

真琴が遙の着ていたTシャツを捲り上げ、胸に触れる。その手は早々とそのまま下へ移動していき、ズボンを下着ごと脱がした。

真琴は遙の太腿に手を沿えて足を開かせ、そのまま少し持ち上げた。遙の中心が剥き出しになって目の前でさらされる。熱を蓄え立ちあがる姿を、真琴はまじまじと眺める。

「…まこ…と…見すぎ…」

その先には、紅潮した顔を腕で隠そうとする遙がいた。

遙のアレは自分のとは違って 、細身だがきゅっと引き締まっていて、先端は綺麗なピンク色。

さっき一緒に食べたチューペットが頭をかすめる。真琴はソレをためらいなく口に含んだ。

ーハルの…ー

そう考えるだけで、興奮した。
真琴は体中に電気が走ったかのように、ビリビリと震え脈打つのを感じた。

「…う…ん…っ、あ…ぁ…」

遙は粗い息をしながら、真琴の髪を必死に掴んだ。
ぴちゃぴちゃと甘い音と、遙の言葉にならない声が、耳の奥で響いて真琴を刺激する。

「…ハルの……おいし…」

真琴はチロチロと遙の先端を舐めながら、熱っぽく言う。
遙は小さく震えながら、先端への刺激に耐えようとしている。

「…ハルが悪い…だってエロすぎ……」

遙の先だけをパクリと口に含み、舌先で舐める。吸う。甘噛みする。遙はここが弱い。

「な…んで…
あ…っ、…ん……あ…っ!」

チューペットを食べる遙を思い出しながら、好きなように攻める続ける。
遙のソレはみるみる熱を帯び硬くなって、ドクドクと脈打っている。

真琴は、根元まで遙を咥え込み、その口を上下に滑らせ、遙を追い詰めていく。

先端から先走りが溢れ出す度に、その都度舌で優しく舐め取った。

「…や……ま……こと…っ、
……もぅ…で…そぅ……!!」

遙は真琴のクシャクシャの頭を掴む手に力を込めて、震える声で言った。

「ん…いい…よ…」

真琴はチラリと遙に目配せしてから、そして唇に力を込めた。

ビクン…っ!!!

…遙が大きく体を震わせると、真琴の口内にドクドクと精液が放たれた。

本来、甘みなんてないだろうソレは、不思議と甘く、トロトロとろける。

ー…きっとさっきのチューペットのせいだ…ー

それは夏の淡い甘美。誘惑。


ーーー

つづき…ます( ´ ▽ ` )ノ

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