■息継ぎ
真琴は、二人ぶんの指を交互に絡めあった手を、シーツに強く押し付けた。
そして、遙の太腿に手をかけ両脚を最大限開かせると、自身の重さを活かしゆっくりと体重をかけて遙の後孔に押し進む。
既に開き始めていた遙のそこは、ぐっしょりと甘い水音をたてながら、少しずつ真琴を受け入れる。
遙が重なりあった手に力を込め、握りしめるのがわかって、真琴も応える様にぎゅっと手に力を込めた。
「っん…あぁ…ん」
「うっ…ん、入っ…る…、ハル」
「っ……」
頬を赤らめ、潤んだ目でじっとこちらを見る遙をうっとりと眺める。
ふと、真琴は遙の様子がおかしいことに気付いた。
ーハル、息止めてる…?ー
無意識に息を止めたままの遙を見て、慌てて真琴は遙の耳元で囁いた。
「…ハル。息継ぎして…
ここ水の中じゃないよ」
「…!!…ぁ…はぁ……はぁ……」
言われて初めて遙は自分が呼吸を止めていたことに気づき、大きく息を吸った。
「うん。上手にできたね。」
ー…子ども扱いするな…ー
遙はそう思いながら、身体の中心から伝わる真琴の熱に身を任せた。
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水の中の方が息継ぎ上手な遙です。
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