※帝人と静雄が同棲設定
「静雄さんっ、起きてください!」
「……ぅ」
「もうそろそろ起きないと、遅刻しちゃいますっ!トムさんに迷惑掛ける気ですかッ」
「…帝人がキスしてくれたら起きる」
「え…って、起きてるんじゃないですかあ!」
もーっ、と頭をぺちぺちと叩く。
布団をべりっとめくれば、眠いと取り返してきた。
「もう、僕知りませんからね」
ぷいっと顔を逸らし、リビングへと向かう。
一人で先に朝ごはんを食べていれば、後ろからヒタヒタという足音が聞こえてき、その人影はふわりと抱きしめてきた。
「…なんですか」
「拗ねるなよ」
「知りません、早く朝ごはん食べたらどうですか」
静雄の腕を払い、食器を流し台へと運ぶ。
怒ってる…、と苦笑を浮かべながら、静雄は帝人の後を追う。
「帝人」
「…」
「みーかーど」
「僕はもう学校に行きますから、自分で皿洗いしてくださいね」
「ごめん」
「…寝癖くらい直したらどうですか」
「お前もな」
くるりと跳ね上がった短髪に口づければ、帝人は顔を真っ赤にさせて鞄を静雄の顔にたたき付けた。
2010/8/3