飛び出した知らない街へ
朝の湿気とスカート
枕と不安に濡れた
棘と一緒に感じた涙

青の事情に赤の事情
その沈黙についての報告書

響く音は機械的で
無機質とは限らない

あたしだけの履歴書
冷夏の西瓜を食べる
絡まった黒糸から
逃れるすべを

行き場を無くした手
待ってくれ背徳の罪よ

電気信号を受けて
破壊する脳
迷って溺れるくらいなら
不透明な思想に溺れる

道楽的ムスコ
炭酸をぶちまけるような
脳が疑うというその行為は

溶ける夏
解けない夏






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