今日という日の溶け方
まるで霧散した夜と朝をむすぶ方法
地球最期の日の話という滑稽な仮定
そう言ってから結局瞼を押し上げるまでの時間
このくちびるの届く範囲
トナリという曖昧で確かな距離の魔法
気取っても君のトランキライザー
今日を喰らった怪獣に明日はだめよと泣いて乞うた女の子が昨日という日を差し出した理由
子を作ろうとする煩悩は本能
生も死も呑み込んだのは理性
いよいよ賭けるものが失くなった一分
それでも瞳を瞑らなかった訳は甚く不純
赤い空の温度と傷だらけの君の温度
あの娘の瞳がこう訴えた「偽善」
裸に裸を着せた馬鹿
弱味につけこむ第三者
善でもいい悪でもいい独りじゃないこの現実だけで僕は
抱きしめたのは過去という重石
それは10年先の呼吸
いま聴いてくださいこの鼓動
いま伝えたいのですこの感情
幾重にも渡る哀と愛の歴史
アイという字をご存知ですか


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