log | ナノ
「もう直ぐクリスマスだねえ…」
「そうだなー」
「ね、今年は予定とかあんの?」
「いや、ない」
「ふーん、今年も寂しい奴。」
「ちょ、お前こそ予定ないのかよ!」
「いや、生憎わたしもない」
「…ふーん、今年も寂しい奴!」
「別に。(真似してんじゃないわよ)」
「………(びくっ)」
「…ってか、予定入れたらさ」
「?」
「クリスマスにあんたの相手、誰がするのよ。」
にこり、彼女がきれいに笑った。
どくん、僕の心臓が跳ねた。
バレないように、平然を装う。
「………しょーがないから、今年も僕がお前の相手してやるよ」
「(んー、素直じゃないなあ…、)」
毎年あんたのために空けてるんだからね、ばかアウル。
僕がその後に耳元で囁かれる二言を聞いて、顔を真っ赤にしてからかわれるのは、また別の話。
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