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雨恋女房草案
2015/07/12 02:53

雨の匂いを連れて関口が現れた。
「珍しいな、今日は濡れてないのか」
「ああ、でももうすぐ降りそうだ」
「そろそろ君が来るだろうと思っていたよ。梅雨は君の季節だからね」
「僕の季節って何だ? 待て、言わなくていい。僕みたいにじめじめしてるからっていうんだろう。その手のことは聞き飽きてる」
京極堂は軽く苦笑し座敷に上がるよう促した。

※騎乗位
関口が甘える猫のように体を擦り寄せてくる。
「今日はやけに積極的だな」
「厭か?」
「いいや。普段からこのくらい積極的でも構わないんだぜ」
衣擦れに重なって雨音が響き始めた。

「梅雨が君の季節と言ったのはね、関口君、雨の多いこと時期でないと君がなかなか来ないからさ」
幽霊は雨の中出るものだからな。障子から外を覗くと、雨はあがったようだった。


たぶん去年の4.25頃
本編はだいぶ違います(書いている間このメモをすっかり忘れていたのでここにあるセリフはほぼ全部なし)
詳細はPixivにあげたサンプルで



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