その問いは無下にして 2012/02/05 17:42
「きょ…京極堂っ」
「なんだ」
「こ、この手…」
「明瞭と言いたまえよ、唯でさえ君の声は聞き取り難いんだ」
「こ、これじゃあその、ぼ、僕がお姫さまみたいじゃないか…!」
「厭なのかい?」
「い、やとかいう問題じゃ、な」
「答えたまえ」
「厭とかじゃあない…ぼ、僕は一体、君の何なのだ?」
ふ、と京極堂は笑う。
「それは愚問だな」
「っな、笑うなっ」
「君は僕の愛しいひとだよ」
関口は赤く染まって俯いた。
「っ手を離せ…!」
「御免被る」
*111209 *前サイトであげていた落描きのss。 お題:「それは愚問だな」
prev | next
|