memo | ナノ



だって、好きだから。
2012/02/05 17:38

最近、関口に避けられている気がしてならない。
どうにも寂しさをやり切れなくて、問い詰めることにした。

同室者が帰ってきた途端にベッドに押し倒す。
関口君、と呼ぶと関口は真っ赤になって顔を背けた。

「なんで逃げるの」
「逃げて、ない」
「じゃあどうして、僕を見ないの」
「そ、それはっ…」
「嫌いになった?僕のことが鬱陶しい?煩瑣い?」

違う、と呟いて関口は中禅寺の耳を塞いだ。
首を伸ばして頬に口接け、目を閉じる。

「ずっとずっと一緒にいたら、

───ドキドキしすぎで死んじゃうだろっ!」

ぎゅ、と閉じられた瞼に口接けると、そろそろと開かれる。
その瞳は中禅寺を捉えるとすぐ泳ぎ始めるが。

ゆっくりと顔を近づけ、唇を重ねると、耳を塞いだ手は、中禅寺の頭を抱き寄せた。


Fin.
*111127
*いちゃいちゃ



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