かなり変な子を拾いました 
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「ロックス大丈夫?!」

悲鳴の聞こえた方に向かうと、そこは私が向かおうとしていた場所だった。

「く、くろのさま〜…」

扉を開けて飛び込んで来たのは、顔を真っ青にして今にも吐きそう(ギリギリ間に合った!)なロックス…をもぐもぐしている少年だった。

「やめなさい!ロックスは食べ物じゃないの!」
「にく……」
「違います!」

慌ててロックスを取り上げると、少年は親の敵を見るような目で、ロックスを催促してきた。普通に怖い。

「いったい何があったの?」
「にく……」
「君には聞いてないから。」

ロックスから話を聞こうとしたけど、少年の催促のせいで進みそうにないので、冷蔵庫にあった肉製品を適当に放ってみた。
調理してあげたいけど、後回しだ。

「実は……、何か皆さんにお作りしようかと考えていたら、その方が突然入ってきて、僕を掴んだと思ったら振り回して……」
「君は私か!」
「? ちがう」

ロックスの話を聞いた第一の感想(もといツッコミ)を言うと、普通に返された。
少し寂しい。

「そうしたかと思ったら、急に『にく…』と呟いて僕の頭を口に……」
「君は子犬か!」
「ちがう……」

かなり変な子を拾いました。


(なーんか、面倒事の予感だよ……)
(これ、おいしい。もっと)
(君は二歳児か!)



 
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