新しい種類の恐怖 
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「………あれ?」

クラトスさんの部屋を出ようとしたら、ふと気になるものを見つけて足を止めた。
……………。

「どうした」
「あ、いえ……」

怪訝な表情をしたクラトスさんに、さっさと出ていけと言わんばかりの声を掛けられたが、どうしよう…………。

(何か盗撮っぽい写真見つけたーーーッ!)

机の上に置いてあった写真に、私は言葉を失っていた。
その写真には、金髪の女の子と銀髪の男の子と茶髪の少年が写っていた。
その写真の他にも、銀髪の女性に叱られている茶髪の少年のものや、長い赤髪の青年と肩を組む茶髪の少年(赤髪の青年の顔には×が付けてある…)があった。
………どれもカメラに視線は向いていない。

「…………イエ、何デモナイデス…」

取り敢えず、私にはさっさと出て行くしか出来なかった。




新しい種類の恐怖。


 
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