そうして、腕に力を入れた 
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「クロノ、モフモフ族のこと気に入ったみたいだね」
「うん!モフモフだよ!」

カウンターの奥でラッコのような生き物が首を傾げた。
キュ?と言っている彼らはモフモフ族と言うらしい。

「モフモフしていい?モフモフしていい??」

キラキラした目で見つめると、つぶらな瞳を向けられた。

「ふぁああモフモフしてるよぅうう!モフモフーっ」
「キュキュ〜っ!」

くすぐったいのか身をよじるモフモフさん。
ああ可愛いーっ!
何だかんだで、ぬいぐるみとか好きな緋色も、彼らに会ったら歓喜するんじゃないかな!

(早く、見つけてあげるからねっ)


そうして、腕に力を入れた。


(…………あれ、クロノ?)
((絶対見つける!))
(キュ…ゥ……)
(きゃぁあああッ!キュッポーっ!)


 
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