未確認生物から仲良しに 
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「ロックスくん、ごめんなさい…」

私はシュンとうなだれて、ロックスくんをみた。


「大丈夫ですよ、もう平気です」

「いきなりロックスが喋って、 ビックリしちゃったんだよね」


はい、なんせ見たことがないもので……すみません。


「ロックスはこの船の家事や掃除とか、いろんなことをしてくれてるんだよ」


やっぱり執事……


「クロノ様、よろしくお願い致します」


あまりに礼儀正しく頭を下げるので、私も慌てて頭を下げた。


「こちらこそ、よろしくね。ロックスくん」
「“くん”はいいですよ。ロックスとお呼び下さい」
「……ロックス?」
「はい」


ロックスはニッコリ笑って
まるでお兄ちゃんみたいに
私をみた(と言っても兄はいないが)


未確認生物から仲良しに。



(クロノ、アンジュさんが)
(元気になったならみんなに)
(挨拶に行きなさいって)


 
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