愛されなくてもいい

誰得なのかわからない。
アキエ様作シナリオの『三色の部屋』のBL改変と言うはっきり言ってあまり良くない内容ですね。
今後このシナリオを回す予定のある方は読まない方がいいかと。
シナリオ自体私はすごく好きなので是非回してください。そして動画にしてください!(布教)

女性PC、男性PC一人ずつですが男性PC(主人公)がNPCに恋慕を抱いていた感じです。
それでもメインはニャル様です。軽ーく濡れ場がありますがはっきりした描写もないのでゲームで言うCくらいの制限でいいんじゃないかな…。
ネタみたいな書き方なため途中メタい解説が入ります。

私自身は実際にCoCで遊んだことはありません。誰かやろ。

このあたりのことに嫌悪感を抱く方は閲覧をやめた方がいいかと。
私はなぜゲテモノばかり書くのか…(´・ω・`)




黄色の部屋で目に入ったのは全て葉月の写真だった。これですべてを突き付けられる。彼はやっぱり俺のことなんて眼中になかった。
知ってた。知ってたよ。

黄色い彼が葉月の幸福を願う。青い彼が恐怖を吐露する。そして赤い彼は

「っそれなのに!そいつが一緒に来た!!!!俺のことを思って連れてきてくれたらしいから別にいいと思ったが…葉月と楽しそうに話しやがって!!
お前みたいな奴が葉月と話しているのを見ると吐き気がする!!
気持ち悪い!!死ね!!殺してやる!!!!」

流石にここまで言われてしまうと何も言えない。そんなに俺のこと嫌いだったんだ。
彼が再び口を開き、葉月に答えを求める。
そして葉月は彼の言葉を受け止めた。そりゃそうだ。
だってずっと好きだったんだろ。知ってた。

しかし青い人と赤い人が襲い掛かる。
とっさに葉月をかばうが黄色の人が二人を抑え込んでくれていた。
慌てて加勢に入ろうとすると現れたのはあのヒキガエルみたいな不気味な存在。
彼らが殺すと言い始めた。

「サア、誰を殺す?」
「っ…赤の、彼を」

葉月は少し悩んだ後そう告げ、俺たちは追い出された。
そして意識は真っ白に染まった。





「う…」

ゆっくりと目を開くと天井が見えた。
頭に鈍痛を抱えながら周りを見渡すと葉月が眠っている。
どうやら本当に眠っているだけらしくすぐに彼を捜す。

「卯月?」

耳を澄ますとなぜかシャワー音が聞こえる。
すぐにシャワー室へ向かい、扉を開いた。

「卯月!」
「…薫」

剃刀を首にかけている大地。しかしその手は震えている。
ゆっくりと近づいてその手を離させた。

「なんで…」
「何が?」
「関係のないお前も殴り殺そうとした」
「うん」
「憎いだろ。それに、気持ち悪いだろ。あんなの」
「じゃあ俺も気持ち悪いね」

そういうと首を傾ける卯月。
震えそうになる声を無理やり押しとどめて告げる。

「俺もずっと好きだったよ、卯月」
「そ、れは…」
「ごめんね、困らせる気はなかった。でも、俺も葉月も卯月のこと好きだから。
死のうなんて思わないで」

濡れるのも構わずに抱きしめる。きっとこれが最後。この人はあの子の物だから。

「ごめんね」

嫌な音が響いた。





目を覚ますとそこは病院だった。そして俺と葉月は頭を殴られて気絶していたらしい。
犯人は不明。ただ現場に不可解な点が多いこと、俺たち自身が何があったか覚えていない点からしばらくあの部屋には帰れないらしい。

「あ、卯月」
「葉月、怪我はもういいのか?」
「うん。あ、あのね、こういう時に言うのどうかと思うんだけど」

葉月の言葉に一瞬唖然としたが思わずぼろりと涙がこぼれた。
それに慌てた葉月がおろおろとしている。

「俺も、好きだよ」








『愛してるよ』








葉月に思いを伝えたとき、誰か別の声が聞こえた気がしたが特に気に留めるようなこともせず、葉月を抱きしめた。








本来卯月が死亡する予定だった未来を薫が捻じ曲げる。
そこでまず代わりに薫が死亡することは確定となる。
更に現実改変の代償として薫は存在も消滅した。









「ごめんね」

殴って気絶させ、浴槽から出す。恐らく警察は呼んでいたようだからこのままでも大丈夫。そして凶器の指紋はしっかりふき取り、俺の指紋を付け直しておく。
そして、俺は震える手で剃刀を首に当てる。

「好きになってごめんなさい。傷つけてごめんなさい。…幸せになってください。
……愛してるよ」

血しぶきが上がった。








こんな感じで命を絶ち、ニャル様に拾われ、多分相当いじられてようやく楽になれるかな。
でもきっと輪廻には戻れないから二人に会うことはない。
最終的に狂ってニャル様が好きになってそれを面白がって乗ってあげるニャル様。
でももともと自己評価低いのと好きな人には尽くしちゃうその性格からニャル様の優しさだってわかっていていつ捨てられるのか表面上は笑いながら待ってる。







「馬鹿だね」
「はい」
「馬鹿だよ。君、わかってるんでしょ」
「はい」

それでも、あなたは俺を拾い上げてくれた人だから、あなたが飽きるまで俺はあなたの傍にいます。

そういって笑うこいつ。狂って私なんかに恋情を抱いた愚か者。
今までも私に崇拝のような感情を抱くものは多かったが私を目前にしても完全に狂うわけでもなく、わずかに理性を残しながらも共にあろうとした者は初めてだったから傍に置くことにした。
他の神話生物に会っても今以上に狂うことはなく、ただ私だけを見る。

「飽きたら、傍にいなくなるの?」
「あなたが殺さないならそばにいます。でも、殺してくれるとうれしいな。
だって飽きたおもちゃには何の利用価値もないでしょう?」
「分かっているじゃないか」
「…あきましたか?」

不安げに目を揺らすのは死が怖いからではない。私の傍に入れなくなることを恐れている。そのことに何とも言えない感覚が背中を走った。

「しばらくは、飽きそうにない」

そう言って抱きしめてやると強張っていた体が綻ぶ。
思わず見えないの良いことに口角を上げた。





ある意味クトゥルーエンド……?もともとトゥルーエンドの選択だからそりゃクトゥルーエンドになるね!

もともと帰還時、正気度は40くらいで、ニャル様の本当の姿遭遇で10くらいまで減少。
一時的狂気、不定の狂気に至り、緊張症とフェティッシュかな。
でもって常に神話生物と共にいるためほぼ半永久的狂気。

それでもニャル様は他にも遊び相手はいるためそっちに行くことの方が多い。
ので、薫はいつもまっている。帰ってきたときの安心したような顔を見るのが
楽しいドS。しかもニャル様奥さんいるやん。駄目だ、ガチでこの子絶望エンドしかない。

これで何だかんだで魂摩耗しきって消滅まで一緒にいられれば薫にとってのGoodendなのでは。
まぁその後輪廻に戻れたとしても結局ニャル様に見つかってっていうのエンドレスで
繰り返すんだろうな。手元においておく工夫をしないのはニャル様本人が飽きないため。楽しみは少しづつ楽しむ。
これで何だかんだでやっぱり一番最初の薫を捜してたら救いがない。基は同じ薫だから自分じゃない相手に重ねられていることに気付いて、それでも笑う。
結局どの薫も報われない。








「    」

耳元で呼ばれた自分の物でない名前。わかっていたのに突き付けられる。
それでもならされた体は快楽を拾い喘ぐ。訳も分からなく涙が流れた。

「何?」
「なんでも」
「…そう」

そっけなく返し彼はまた律動を再開する。
なぜか止まらない涙は再び与えられた快楽に呑まれた。

「何で泣いたの」
「なんでもないです」
「何で?」

有無を言わせない威圧感に一瞬目を伏せ口を開く。

「…    とは、だれですか」
「…お前のオリジナル」
「…そうですか」
「それだけか」
「…俺を見て、と言って聞いてくれるあなたではないでしょう」




それだけ告げ丸まるように背を向け寝る体勢に入ったコレに何かするでもなくこちらも背を向け寝る。背後で鼻をすする音がしたが知らないふりをする。

だがこのように己の意思を告げた個体は初めてだった。

(かといって何か変わるわけではないが)

明日、名前くらいは呼んでやるかと、そう思った。






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