−なんで、ねえ、そんなもの私に見せないで
−そんなモノ−
「いやだあぁぁあぁあぁぁぁあぁっ!!!!」
「響っ!!」
まずい、生臭い、汚い、やだ、やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだー!!
「っ、嫌…だ…ぁ!!」
「響!?−っ痛…何これ…響の音が軋んで…」
「おい響お前…」
「これで彼女は立派な血フェチだ」
私が、血フェチ…?
どくどくと胸が打ち付けられ、よく分からない快感が体をかけ巡る。誰の声もまともに耳に入らない。ー気持ち悪い。
「ぅ…あ…」
立っていられなくなり頭を抱えて地面に倒れ込むと、緒方さんに肩をがしりと捕まれた。その指には痛いくらいの力が篭る。
「響っ!大丈夫か!?」
「おが…さ…血、血が…っ」
「さあ、その液体を残らず舐めて分かる情報を片っ端から言いな」
「おい汚ねェぞてめぇ−」
「警察の腰巾着の犬ごときが私に口出ししようというのかね?」
「なっ…!!」
頭に変な情報が流れ込んでくる。一つじゃない、凄い量の、記録の渦。
これは、この血の持ち主の…っー!!
「…っぐ…っ!!」
「…おいオッサン、もういいじゃねえか、響も十分見たいだし」
「いいや、まだだ、その体にしっかりとその味を刻み込め」
「ひっ…!!」
地面に頭を押し付けられ、息が出来ない。苦しい…っ
「…っが…ぁ…」
「いい加減にしやがれっ!!」
−バキッ
「ひろ…に…」
「よくもうちの妹を泣かせてくれたな…?」
咳込みながらふらりと顔を上げると、ひろ兄がバキバキと指を鳴らしていた。
オチなどない((←
シリアスが書きたかったけどフェチをめぐるギャグマンガでシリアスはやはり無理があったかも…?
酷いことしてたのは荻さんや柚樹さんの上司、多分。
因幡さんのキャラ崩壊が危ぶまれたので強制終了…因幡さんはアホ可愛たまにイケメンがいい。