想うモノは。
夜の闇に踊る花びらは、星のように輝いていた。
あの時、君はどれほど哀しい顔をしていたのだろう。
聴こえる音は、哀しい風の音。
触れる物は、冷たい水。
全てが君に同調するかのように。
セカイが君であるかのように。
何もかもが哀しかった。
傍にいって慰めたかった。
何もできないことは知っていた。
それでも、傍にいって。
「大丈夫」と届かない声で伝えて。
触れることのできない手で、
透き通ってしまう手で、
君の肩にそっと触れた。
ずっと傍にいるよ。
君が幸せになるその日まで。

星のように輝く花びらが、夜の闇に踊っていた。
あの時、貴方はどれほど優しい顔をしていたのでしょう?
哀しい風の音だけが、聴こえる。
冷たい水だけが、触れる。
全てが貴方を惜しむかのように。
セカイが大切なモノを失くしたかのように。
何もかもが哀しかった。
傍にいたかった。
出来ることが何もないのは知っていたの。
それでも、傍にいって。
「大丈夫」と音にならない声で伝えて。
温度のない手で、
冷たい手で、
貴方の手を包みたかった。
ずっとここにいるわ。
貴方の想いが消えない限り。

君への想いは決して嘘なんかじゃない。

貴方への想いは決して嘘なんかじゃない。

でも、僕は君を置いてきてしまった。

でも、私はあなたを追えなかった。

それは、どれほど君に傷を負わせたのだろう。

それは、どれほど貴方に傷を負わせたのでしょう。

それでも、きっと、君は許してくれるのだろうね。

それでも、きっと、貴方は許してくれるのでしょうね。

あぁ、君に会いたい。

あぁ、貴方に会いたい。

−この、想いを伝えるために。−









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