オチてゆきそう
歪んだ優しさ歪な愛情
淀んだ教室で
酸素中毒症状
赤いマフラーで絞殺
また捨てきれなかった
歯車はまわりだした
黄金色の悲恋
かき氷でアイスクリーム頭痛
春夏秋冬（ひととせ）に思ふ
共通の愛しさを抱いた
雪原ホワイトアウト
流水紋で彼
君に焦がれた流星
炎に青い鳥はのまれた
笑顔に鉄仮面
求めたものはリアリティ
神様に嫌われた少年
マーマレードの夏
この夜が明けるまでは
ホワイトアウト：雪の乱反射で白一色になり何も見えなくなる現象
蟲（むし）を孕（はら）んだ熱
髪を切ったきっかけ
茜色に染まる君の笑顔
光が届かない
思い出せない？覚えていない？
微かに感じる気配は
英雄＝殺人犯
顕微鏡と万華鏡
大理石で撲殺
色褪せたのは…
これはひどく非生産的な愛
自由を求めた孤独
夜明けと共に眠る
血だまりの恋人
坂道を転がる林檎
あなたはただの人間です
憎いくらいに晴れた
傘を忘れた昼下がり
言葉が途切れた
早朝の吐息
彼は誰？誰そ彼は？
誘われた破滅
過ぎ去ったもの
ガラガラがらがら
狂い咲きましょう？
人間失格、私のこと？
それは神様の悪戯
今、風になろう
「私」と「わたし」
崇め、忌み嫌う
人間失格：太宰治の小説