蛹は蝶に恋焦がれた
ミルク色の夜明け
唐紅の勝利
P.S.窓辺に置いた花が萎（しお）れていました。
クレマチスを抱いて眠る
裸足に水を纏う
惑えば即ち死
生殺与奪合縁奇縁
セピアに葬る
太陽と月のダンスホール
水をくれなきゃかれ（枯れ・嗄れ・涸れ）てしまいます
蜂蜜に溶かした
だんでらいおん
クレヨンと鉛筆
思わせぶりサイケデリック
お前が死ぬときは俺が殺してやるよ。
夢に斃（たお）れる
その関係は小さくひび割れた
金木犀に嫌われた少女
金平糖で慰める
だんでらいおん：たんぽぽ
サイケデリック：幻覚剤による幻覚のようなようす
記憶のなかの恋人
歌う術をなくした鳥
どうかこの声を届けて。
キャンディドロップ
白詰草に込めた言葉
背中越しの体温
いつか、私のもとへ帰ってきてください。
失ってしまったものはどこへ行くのでしょう
嘘に騙されていたい
冷たい夜
永遠を願った愚か者
絡まった髪の毛
階段で怪談噺
吸血騒動恋愛沙汰
吐息が届くまで
指切り拳万嘘ついたら、
終わりを見つめ続けた
いつかまたどこかでそれまでは
現実逃避してみえた面影
絶望に片足を突っ込む
じんこう（人口・人工）の海に溺れる
離れ離れの花びら
優しくなりたいな
信号の向こう側涙をのみこんだ（飲み込んだ・呑み込んだ・飲みこんだ・呑みこんだ）
大きすぎた夢の形
走り出した境界線
揺らいだシルエット
目隠しして家まで帰ろう？
柔らかい愛に包まれた