恋愛Beginner | ナノ


 

朝起きてみると白石くんからメールが来ていた。

《了解や。ほな、明日学校でな》

……ごめん。もうその明日だよ。
なんて思いながら部屋を出た。


――――――

『おはよう。由紀、颯奈。』

「おはよー!渚!」

「はよー」

『由紀、それ私にも頂戴』

「はいよ」


それとはロリポップのことである。実はこれが私のお気に入りだったりする。


『ありがとう』

「そういえば初メールどうだった?」

『ん?んー日曜日デートする』

「展開早っ」

「せやろ!」

「うぉ!白石くん!」


いきなり話に入ってくるなあ……しかも毎回。


『白石くん、今度はどうしたの?』

「ん?何も用はないで?」

『じゃあ何故ここに』

「川上さんの顔が見とうなっただけや」


……えっと。中学生のセリフじゃないよね。でも充実した気分になるのは何故だろう。
……まあいっか!それよりも少しサプライズをしてあげようかな。


『白石くん、今日は部活は何時に終わる?』

「今日は行かへんけど」

『じゃあ一緒に帰らない?』

「あ、先越されてもうた」


そうやって照れながらも笑ってくれる白石くんを見ているとこっちまで照れてしまう。


「じゃあ一緒に帰れる?」

「もちろん」


うん、帰りが楽しみになってきた。白石くんといる時間が増えれば増えるほど充実してるなあと感じる。白石くんパワーはすごいね。






  



 モドル