恋愛Beginner | ナノ


ピンポーン……


家のチャイムがなる。私は一人暮らしなのでチャイムをならす人はそんなにいない。ほとんど宅急便である。

でも今回は違う。いつもより軽いドアをあけるとそこには彼氏の白石くん。


「おはようさん」

『おはよう。朝からごめんね』

「ええんやて。俺が迎えに来たかっただけやし。」

『、ありがとう』

「ほな、いこか」


ああ、なんて普通のやりとり!心がなごむなあ。


「白石くん、今日はよろしくね?」

『こちらこそ』


ふわりと微笑む白石くん。白石くんの笑顔はいい意味で人を殺せるなあ、と思った。









カフェにつくと愛しのワッフルが私をむかえてくれた。


『ああ、コレだよ。コレ』

「……そんなに?」

『うん、今まで食べた中で一番好き』

「一口もらってもええ?」

『どーぞ』

「おおきに」


そう言ってワッフルを食べる。ちょっとまて、ワッフルを口に運ぶ姿まで綺麗ってどういうことだ。


「ホンマや。めっちゃうまい」

『でしょ?』


笑顔で答えるとじっと顔をみられた。なんだ。私の顔に何かついてるのか。


『どうかしたの?』
「あ、いや、かわええなって思って。」

『嘘はいいよ』

「嘘なんかついてへん」


……まあいいか。
ワッフルを切っていたナイフを置く。そしてききたかった質問をもう一度してみた。





  




 モドル