クアルト

緊急事態。

それは、突如並盛に現れたヒバードからのSOS信号。

そして、並盛神社でも発信機の消滅だった。

雲雀からの通信なのだから、見逃すわけにも行かないが・・・地上にはたくさんの敵がいる。



「とりあえず、二手に別れて並盛神社に向かおうよ。」

ツ「二手?」

獄「確かに、こんだけの大人数で行くよりは小人数でいったほうが安全だな。」

「そう。強いリングを持つγが近くにいるから・・・・ちょっと大変だけど。」

ラ「あぁ。あの精密度Aランク以上のリングを持っているのは確かにγだ。」

リ「二手に分かれるにしても、平等に戦力を配分したほうがいい。ツナ、決めろ。」

ツ「え゛。」

「そこはボスであるツナが決めないとね。」



そうは言われても、平等に戦力を配分するとなると・・・

とりあえず、ツナと夕翡。ラルとリボーンは分けられる。そして、獄寺と山本。

後はそれをどう組み合わせるか・・・なのだが。



「ツナ、ごっきゅんと山本は一緒だよ?じゃなきゃ、山獄にならないじゃん。綱獄とか無理!」

ツ「こんなときまで何言ってんだよ。

山「でも、俺も獄寺とがいいのな〜。」

「いっそのこと、私とごっきゅんともッちゃん。ラルとリボーンとツナってのは?」

リ「珍しいな、お前がツナと離れるのか?」

「うん。ちょっと・・・・ねっ。」



何かたくらんでいるのか・・・意味深に夕翡は笑った。

今も昔も変わらないのは、夕翡の命令には逆らうな。((

だって、ここでは夕翡が法律だし。

ツナも夕翡には甘いため、夕翡がいうならいっか的な考え((



ツ「じゃぁ、それで構わないよ。」

「よし!じゃぁ、行くぞごっきゅん、もっちゃん!ついてまいれ!

山「はは。おもしれーのな!」

獄「なんで、俺がお前なんかに(ブツブツ」

「ほら、文句言わない!じゃぁ、私たちとは別ルートで来てね!」



そう言って、夕翡は獄寺と山本を従え出ていった。

向かうは並盛神社。夕翡のお陰?で敵に会わずにここまで来られたのだが。



山「けど、本当に何で俺たちと来たんだ?」

獄「お前なら、我儘言って10代目と行きそうなのにな。」

夕「え?だってリングもボックスも使えないんだよ?ツナの足手まといになっちゃうじゃん。」

山「・・・・それ、俺たちに迷惑かける気満々ってことか?」

「うん!そのためにこっちに来たんだし?なるべくツナには安全でいて欲しいからね〜。」

獄「てめっ!」

「ごっきゅんだって、大切な10代目が傷つかないほうがいいでしょ?」

獄「う゛・・・。」

山「そりゃ、そうだな。」



ツナ命。優しいツナのことだから、自分を庇うだろう。

そんなにツナに迷惑かけたくないから、夕翡は獄寺と山本と一緒。

まぁ、それ以外にもちゃんと理由はあるのだけれど。



「まぁ、全然闘えないわけじゃないから安心してよ。」

山「って言われてもな。」

獄「ケッ。自分のみは自分で守れよ。」

「もちろん。」



バッ

ドゴオンッ!



突如現れた敵に動じる様子もなく、武器を向けた。

剣で切られ、炎で焼かれ



「触ったら殺す。こっちみんなドカス。」



ドガッ


そして、夕翡の黒笑で固まったところを武器でドガッ。



「ひゅー。ほら、すごくね??」

山「あぁ!さすが夕翡だな!」

獄「ケッ。こんなやつら、どうせ雑魚だろ。」

「こりゃまた・・・可愛いのが来たな。」



バッ


とっさに後ろを振り向くと・・・足から電撃が出ている・・?

中年の男性がそこにいた。



「γ・・・。」

山「γ?こいつが・・・激強っていう・・・」

「わーい、やっと会えた。一回文句言ってやろうと思ってたんだ。

獄「は?お、おい!!」

手ぇ出すなよ?(黒笑」

獄・山「「ゾクリ」」



獄寺と山本の制止も聞かず(それどころか黒笑を向け)ツカツカと夕翡はγの元へ歩いていった。

ボックスもリングも持たないくせに何をしようと言うのか、獄寺と山本は心配しているが・・・

夕翡に逆らえるはずがなく、その場につったっている。



γ「お前は・・・ボンゴレファミリー雪の守護者か。死んだと聞いていたが・・まさか、生きてるはずがねぇ・・だが。」

お前もか!!もう!どんだけ、私変わらないんだって!!」

γ「だが、後ろの雨と嵐の守護者は縮んでいるな・・・。どういうことだ。」

「ふっふっふ、聞いて驚くな!私たちは10年前からやってきたんだ!!」

γ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



バンッ←ビリヤードの玉を打った音



いきなり何!!?

γ「相変わらず冗談がうまいな。」

「いやいや、本当だから!!」

γ「どうやって来たって言うんだ。ド○え●んの○イムマ○ンか?」

夕「γがド○え●んとか言ったー!!キャラ崩壊じゃない!?ていうか、なんで某未来型ロボット知ってるんだよ!!」



打たれたビリヤードの玉をぎりぎりのところで避け、「怖かった!」と涙目でガンマを睨みつける。

ガンマはまだ疑っているのか・・顔は険しいままだ。



「そんなことよりね、この・・・ろりこんがぁああああ!!!

γ「グハッ!!」



ドガッ


夕翡は急に叫びだし、前触れなしに武器で殴った。

ええええええ!?と獄寺と山本は目を丸くしている・・・



「ふふふ。私の可愛いユニちゃんに手ぇ出すとはさ・・死ぬ覚悟は出来ているわけ?

γ「な、姫だと!?」

「畜生・・ロリコンも大概にしろよ、お姫様抱っことか・・私がしたかった!!



いや、まだチャンスはありますよ?(((



「ユニちゃんを何歳だと思ってんだよ、てめぇ。あれ絶対ツナより年下だろうが。12歳?年の差いくつだと思ってんの、この中年。ロリコンは犯罪だよ?大人が中学生に手ぇ出したら立派な犯罪なんだからさ、てめぇ、ふざけんなよ?」

山「・・・・・夕翡がきれたのな(笑」

獄「楽しそうに笑ってんじゃねぇ!!」

「何が姫だ、お前は騎士のつもりか、この下僕。γよっかは白君×ユニのほうが好き。」

γ「理解できねーが「は?しろ。」・・・・お前本当に過去から来たのか?実は生きてたんだろ!?今とやること全然変わってねぇな!!

 ・・・とりあえず、お前らは殺しとかなきゃな。」



殺気が、溢れだした。

ガンマはビリヤードと杖を持ち直す。

獄寺と山本はとっさに自分たちの武器を構えたが、夕翡が手を出すな と手を出した。



「ふふっ。まだまだ、言いたいこといっぱいあって言い足りないんだけど、とりあえずはいっか。」

γ「余裕だな。」

「本当は私のほうが立場下なんだけどー、いま、イライラし過ぎておかしくなっちゃってるみたい♪」



夕翡の顔は笑ってはいるものの、怒りマークが3つほど。

かといって、そんな怒りだけで勝てる相手のはずがない・・・山本と獄寺は前に出ようとしたが



ボゥッ


大きな紫色の炎にさえぎられた。



「ねぇ、私を怒らせた罰。その身で償ってもらうよ。」



ゾクリ

その殺気は今も昔も変わらない

どころか、今の方が鋭かった。

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