Sedicesimo
そして、今夜は大空のリング争奪戦。
少し早めに来てしまったツナたち。
そして、いまだ来ないクロームと夕翡。
結局あれから、夕翡とツナはあっていない。ツナに謝る気はなしっ。
獄「10代目・・・夕翡は。」
ツ「来るよ。」
山「その自信はどっからきてるのな。」
ツ「夕翡は俺のこと大好きだから。」
リ「すげぇ自信だな。それでこなかったら笑えるぞ。」
ツ「うるせぇよ、久しぶりの出番のくせに。」
リ「フッ)久しぶりに出るからこそドキッと来るもんなんだ、ダメツナ。」
ツ「俺はもうダメツナじゃないから。」
リ「夕翡がいなかったらまだまだダメダメじゃねーか。零地点突破だって夕翡がいたから出来たようなもんだしな。」
バチバチバチバチっと睨み合う2人。
リボーンと睨み合えるなんて、成長したな、ツナ←
しばらくすると、ツナの読みどおり犬と千種を従えた夕翡がやってきた。
ムスーッと口を尖らせながらも何もいわない。
ク「夕翡・・・・。いい加減機嫌直して。」
「ムー。別にツナのこと怒ってるわけじゃないよ?ただ・・・・う゛〜。」
ツ「?」
「今日の大空争奪戦がーねー。出来るだけ参加したくないというかー・・・。」
ツ「・・・・・何か・・・あるの?」
「うん。まぁ。」
ツ「雲雀さ
「棄権無理だよ?」・・・・・・・・・・」
「恭君よりクロームの方が心配!!真っ先に助けに行くからね!!」
ツ「助けって・・・??」
チェ「全守護者が集まりましたのでルールを説明させていただきます。」
突如現れたチェルベッロの言葉で空気は静まり返った。
全員がチェルベッロの方を不安そうな目で見ている。
チェ「今、ヴァリアー側が4勝の沢田氏側の3勝となっております。
ので、大空戦では全てのリングを掛けて戦っていただきます。」
「全てのリング?」
チェ「はい。まず、各守護者はリングの片割れをこの校舎内のどこかに隠してください。」
獄「隠す・・・だと?」
チェ「それをボスである、ザンザス様と沢田綱吉に見つけていただきます。」
山「それって、簡単なんじゃねーのか??見つかりやすいところにおけばいいだけじゃ。」
チェ「あまりに簡単な場所におけば敵のボスにばれてしまう恐れがあります。
これは、大空であるボスが
どれだけファミリーと意思疎通が出来ているかという試練なのです。」
「え、でも・・・それってツナとザンザスがリングの片割れづつしか持ってなかったらどうするの?」
チェ「力づくでも奪っていただきます。」
とりあえず、夕翡はザンザスに哀れみの目を向けた。
だって、あの
へたれザンザスが力づくでツナからリングを奪えるとは思えない。
やれば出来る子なのかもしれないが・・・・えぇー。
獄「俺たちはどうすんだ。」
チェ「自由にしていただいて結構です。ボスにリングの場所を教えて下さっても構いません。」
「いいの?」
チェ「えぇ。
できるのなら。」
山「んじゃ、俺たちが他のリングを集めてもいいってことか?」
チェ「はい。観覧者はこちらのリストバンドから試合の様子を見てください。」
大空戦では、各々の信頼が試される・・・といったところだろうか。
チェルベッロは説明し終わると、守護者にリストバンドを渡した。
夕翡はそれを見て顔をしかめる。
配り終わると、守護者たちはリングを隠しに散った。
出来るだけ自分のボスが分かりやすい場所兼敵に見つかりにくい場所・・・というと、かなり難しいかもしれない。
チェ「全員が隠し終えたようですね。」
リ「!!なんだ。」
シャ「こりゃぁ・・・。」
コ「どうしたんだ、コラッ!」
ツ「は?」
ザ「なんだ・・・・。」
観覧席側にいたメンバーが急に声をあげた。
何事かと、ツナとザンザスはいぶかしげに眉をひそめる。
チェ「たったいま、各守護者にリストバンドに内蔵されていた毒が注入されました。」
ツ・ザ「「!!?」」
チェ「この毒は1時間で人を絶命させます。助ける方法はただ一つ。完成したリングをリストバンドにはめることです。」
ツ「そんなっ!!何でっ。」
チェ「それが大空の使命だからです。守護者全員の命がボスに委ねられる、それが大空戦です。」
ザ「カスが!」
チェ「では、完成したリングはこのチェーンにおつけ下さい。勝負開始後は一切の部外者の外部からの干渉を禁止します。特殊弾も然りです。」
リ「了解したぞ。」
バンッチェ「それでは、大空戦勝負開始!」
ツ「っ!」
ダッザンザスの行動は早かった。
銃を取り出し、空を飛ぶ。一方のツナは、守護者がどこにいるのか検討もつかず焦るばかりだ。
ザンザスたちヴァリアーは並中のことを知らない。とすれば、リングを隠す場所は各フィールドのはずだとザンザスは睨んでいる。
ツ「落ち着け・・・とりあえず、雲雀さんは・・・たぶん応接室。」
それが一番分かりやすい可能性。
ツナは雲雀がいるであろう応接室まで飛んだ。
ツ「雲雀さん!!」
予想通り、そこに雲雀はいた。ぐったりとした様子で倒れている。
手の傍には雲のリングが落ちていて、ツナは急いでそれをはめ込んだ。
雲雀の呼吸は楽になり、うっすらと目を開く。
雲「綱吉・・・・・。」
ツ「よ、よかったぁ・・・・・」
雲「何泣きそうな顔してるの。」
ツ「だ、だって・・・・。」
雲「早く他のやつらを助けに行きなよ。僕は平気だから。」
この状態の雲雀をおいて行くのは、正直気が引けたが・・・
ずっとここにいるわけにもいかない。
ツナは雲雀から雲のリングを預かると、応接室を出た。
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