6日目

骸「・・・・・誰ですか・・・・?」

「当ててみて〜?」

骸「ふざけないでください。」


骸は眉をひそめて、夕翡を睨みつけた。

三叉の槍を持ち、先を夕翡に向けながら警戒をあらわにしている。

けれど夕翡はにこにこ笑っていた。


「わかんない?愛の力で。」

骸「気色悪いこと言わないでください。

「酷っ; 私は、骸から見て10年後の夕翡だよ。」

骸「は?」

「クソ牛餓鬼の10年前バズーカにあたってさ、10年前の自分と入れ替わっちゃったの。」

骸「・・・・・・・・・・・・・・・信じられるとでも?」

「だって、夕翡が消えて私がいる。それ以上の証拠はないでしょ。」

骸「・・・・・・・・確かに、話し方や性格があまり変わっていませんね。」

「ツナにも言われた!!そんなに変わってないかな??」


夕翡は首をかしげながら顔をしかめた。

よくよく見ると、容姿が少し変わったものの本質的な性格はまったく変わっていない。

・・・・・・・・よくよく見ると、骸は夕翡の格好がおかしいことに気がついた。


骸「・・・・・・・その格好・・・・・・ウエディングドレスですか・・・・?」

「ふぇ?今頃?そうだよ。結婚式の、しかも指輪交換の一歩手前。

骸「・・・・災難でしたね。」

「本当だよ。飛ばされて大変だった〜。骸は・・・・犯される直前だっけ?

骸「//////煩いですよ。何で文字がピンクなんですか。殺しますよ、管理人//」

「キャー///ツンデレみたいvv そんな顔で言っても全然効果ないから。」


夕翡は骸に飛びつき、抱きしめた。

10年の差があり、骸はすっぽり夕翡の腕に収まってしまう。

骸は突然のことに、あたふたじたばた抵抗したがまったく意味を成さなかった・・・・


「今とは大違いだなぁ。デッレデレだもん。」

骸「意味が分かりません!!///離してください!////それに・・・・・///」

「それに?」

骸「///っ///胸が当たってます!!

「ブハァッ!!)ちょっ///何可愛いこといってんのー!?////

骸「はぁ!?汚っ!!ちょ、近づくな。離れてください。真面目に汚いです・・・・。」

「いやー、10年前ってみんな可愛いーvvv食べ頃?


キラリと夕翡の目が光る。

骸は背筋に悪寒を感じ身震いした。

嫌な予感がびしびしと・・・・・


「どーしたの?大丈夫だよ。さすがに襲ったりしないから(ダラリ(ぁ」

骸「そのよだれは何ですか。」

「おぉっと。つまみ食い程度なら(ジュルルルゥゥ」

骸「ビクッ)今すぐ離れてください。半径5km近づかないでください。」

「ツンデレ?半径5kmとか・・・・ろくに話もできないじゃん。」


そういいながらも、夕翡は骸を話してぼろいソファに座った。

ウエディングドレス姿の女性がここにいるなんて・・・・あまりにも不自然すぎる光景だが仕方ない。

骸は何かされそうになったら即刺せるように、三叉の槍を片手に握り締めながら夕翡を観察していた。



骸「いつ・・・戻ってくれますか・・・?」

「そんなに戻ってほしいの!?えぇと・・・1日?今日中には戻れるよ。」

骸「ハァ・・・・そうですか・・・(がっかり」

そんなにがっかりしなくてもいいじゃん!!

骸「がっかりもしますよ、当たり前でしょう。何されるか・・・・おちおち眠れたものじゃない。」

「さすがに寝込みを襲うような真似は「今さっきしてましたよね?」そうだった。しかも何回もしてる。」

骸「貴女・・・・・・信用性0ですよ。」

「マジかまぼこ、別にいいや。ねぇ、骸にとって私ってどんな存在?」


夕翡は首をかしげながら聞いた。

また、唐突な質問を・・・・。骸は顔をしかめたが少し考え込んでからゆっくりと答える。


骸「変人・・・・ですかね。」

「ごめん、泣いていい?」

骸「変態?

「もー!!もっとほかにないの!?可愛いとかさー。」

骸「顔は可愛いと思ってますよ?(にこ」

「顔は・・・。しかも強調してるし!!」

骸「当然でしょう。」

「じゃぁ、好きとか・・・恋愛感情はないんだ!!」

骸「ありません。(キパリ


骸はキッパリはっきり即答した。

夕翡としては、少しくらい考え込んでほしかったのだが・・・・・

まぁ、しょうがないか。

そんなこんなやってるうちに、時計の針は朝の6時を差していた。



「ぁー。朝ごはん作らなきゃね。」

骸「夕翡。一日戻らないといってましたけど、結婚式は大丈夫なんですか?」

「ぜんぜん大丈夫じゃないよ?ぶっ壊れだから私が戻ったらやり直し。衣装かえよー。」

骸「結婚式ぶち壊れの割には落胆の様子がまったく見えません。」

「だって、ツナがやれっていうから仕方なくやるだけで私としてはぜんぜんノリ気じゃないもん。」

骸「・・・・それでいいんですか(ハァ」


確かに、結婚式なんてただの行事?でしかないけれど・・・・

女の子にとっては人生最大のイベントのはずだ。

夕翡らしいといえば夕翡らしいのだが・・・・

骸は相手に同情した。というか、夕翡結婚する気になれた男性を尊敬する。


骸「そういえば、そうですよね。結婚するって言うことは相手がいるんですよね(しみじみ」

どういう意味だ、ごるぁ。

骸「いぇ、そんなものとは無縁のような感じなので。」

「ん〜、私も無縁だと思ってたけど・・・・・アタックがすごいの。」

骸「へぇ。」

「さて、問題です!私の結婚相手は誰でしょう?」

骸「分かるわけないでしょう。」















犬「ふわぁ〜。骸さんおはようございまーす。」

千「おはようございます。

骸「おはようございます。」

「おはよー。」

犬「まだいたのかびょん。」

千「おはよう。」

「フーはまだだね。朝ご飯はもう少しだから。」

犬「早くするびょん!腹減ったびょん!」

「はーい。」

骸「いやいや、ちょっと待ってください。(汗


さすがに骸はつっこんだ。犬も千種も急に何かと首をかしげているが。

2人は夕翡に違和感を感じていないのだろうか?

格好はドレスだし、背も伸びている。顔も・・・・まぁ、少しは変わっている。

それなのに、まったく態度の違いがない。全然気付いていない((

すると、犬と千種はハッとしたような表情になり、夕翡を凝視した。


犬「そういえば・・・・なんだびょん!!その格好!!」

骸(そうそう)

千「コスプレ?」

骸(ってちがーう!!)

「そうだよ。可愛いでしょ??」

千「ふぅん。それに、身長伸びたね。成長期?」

「かなぁ?1日で10cm以上伸びてたからびびたよー。成長期ってすごいね!」

千「へぇ。よかったね。」

骸「何納得してるんですか。貴方達・・・いつボケキャラに?つっこみでしょう?普通。」

「いや、みんなボケだから。つっこみは骸とふーとランチア。一人でガンバ!」

骸「人事のように言ってんじゃねぇよ。堕とすぞ。

「柄悪!!キャラ崩壊!!」

骸「はい?なにか?(にこ)」


さっきまでの言動はどこへやら、骸はにっこりと似非スマイルを浮かべた。

夕翡は「アハハー」と笑いながら、出来上がった朝食を配っていく。不気味だ←

そこへ、少し遅れて眠そうに目を擦るフゥ太と、ランチアがやってきた。

フゥ太は夕翡を見て目をぱちくり・・・眠気など吹き飛んだ。


フ「あれ・・?夕翡姉・・・だよね??」

「うん。10年後のね。ていうか、みんな分かってるのに骸だけ何でわかんなかったの!!?」

骸「スルー)では・・・・犬、千種、頼みましたよ。」

「何が?そろそろ学校の時間だね。私は行かないッと。」

骸「僕達ももう行きませんよ。遊びは終わりです。」


クフフ と久しぶりに悪役らしく骸は笑った。(そういえばクフフ笑いも久しぶりでは?)

喧嘩の強さランキングを使って、ボンゴレ10代目をあぶりだす。

夕翡は興味なさげに「へぇ」とだけ返した。

犬と千種は食べ終わるとすぐに出てしまい、残ったのは骸と夕翡。(フゥ太とランチアは遊んでいる)


「あー・・・暇ー。骸ー遊ぼー?」

骸「夕翡がいうと変な意味に聞こえるので嫌です。」

「え?ソッチ?ソッチがいいなら早く言ってよ!!よし!今すぐヤろう!!

骸「嫌って言ってんだろうがよ。人の話を聞いてください、そしてさっさと帰ってください。」

「私だって帰りたいのは山々なんだけどね〜。早く帰らないと寂しくて泣いちゃいそう。」

骸「貴女が?」

「まさか。相手が。ていうか、今喧嘩中だっけ?あー・・・だから、私が行ったとき超不機嫌だったのか。」

骸「何で結婚式当日まで喧嘩してるんですか。それで大丈夫なんですか。」

「だって・・ウエディングドレス着てくれないんだよ!?何で私が着なきゃいけないの!?

骸「普通は#name#が着ます。

「いいえ!受けが着るべきなんです!!」

骸「・・・・・受け?(きょるん」

「きゅーん)・・・そういうところ・・・可愛 うわっ!」


夕翡はを乱射しながら、骸に飛びつこうとしたが三叉の槍を向けられ失敗。

さすがに、そう何回も抱きつかれるほど骸も馬鹿じゃない。

というか、いまさらだが・・・いつまでドレス姿でいる気なのだろう。

こんなとこじゃ、白いドレスが黒いドレスに(((



「あ〜ツナにも見せに行こうかな。あと、恭弥に隼人に武にリボーン。」

骸「勝手に外に出ないで下さい。」

「・・・・・嫉妬?」

骸「違います。かなりありえないですよ。貴女は人質ですから。」

「!わたし・・・・人質だったんだ・・・。でも、平気で外に出て遊んだって言っちゃいけないんだっけ。」

骸「一人で何言ってるんですか。」


骸は夕翡を見つめた。

そう・・・・一目見た時から感じている違和感が・・・


骸「変わりましたね。」

「え?」

骸「目が・・・・・否定的でない・・・。」

「あー。そっか、この頃の私はまだ・・・うん。骸と似てるでしょ?」

骸「えぇ・・・まぁ。」

「変われたのは骸のおかげ。頑張って私を支えてあげてね?」

骸「何で僕がムグッ


夕翡は軽いキスを送った。触れるだけのものを。

それだけでも、初めてのことで骸は顔を真っ赤にしてわなわなと震えている。



「だって、貴女は私の大切な「ぼぅん!!」


煙が突然辺りに広がった。

何が起こったのかは分かるが・・・・早すぎね?

確かに、今日中に入れ替わるとしか言ってなかったけどさ・・・・確かに今日中だけどさ・・・


「ふあ〜・・・。疲れた〜。さんざん愚痴と言う名の惚気を聞かされたし。」

骸「夕翡///帰ってきたんですね・・・・。」

「うん!未来の花嫁ばっちり見てきたよ!!」

骸「花婿でしょう。」

「アレは花嫁!!超かっこよかった〜///」

骸「そうですか・・・。」

「骸?何されたの??まさか・・・食べら「少し黙ってください。」??」


それから数時間、夕翡が近づくと真っ赤になる骸がいましたとさ



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